FC2ブログ

抗がん剤の副作用に苦しんでいない人は多い

農園の仕事から身を引いて半年が過ぎました。
仕事が好きでしょうがない人から仕事引いたら何が残るの?
と思っていましたが、仕事をやめるやいなや病人の日々が始まりました。

再発したがんを自然療法で治そうと思えど、
とにかく貧血がひどくて立っていられない。
痛みが一日の半分くらい続くので、寝ているしかない。
病人の坂を転げ落ちていきました。

マクロビオティックの先生のところに行き、
食事の処方箋をいただいても、勧められるものは食べたくないものばかり。
ワガママではなく、食べたくない=食べられない。

そうこうするうち小学生のときの体重に40数年ぶりに戻り、
痛みの時間が毎日長くなっていく。

笑いが免疫をあげ、病気を治す、と聞きかじってきたオットから
「笑える動画を探してとにかく笑え」と怖い顔して厳命され、
落語や漫才をさがし、ドラマや映画をさがして寝床で見ている日々にであったのが、
現在、主治医になっていただいている押川勝太郎先生の動画でした。

押川先生のことは前にも書いたので、繰り返しませんが、
押川先生とメールのやり取りをへて、
主治医になっていただくことをお願いし、抗がん剤治療をスタートしたのが5月。

抗がん剤は副作用が強くて、私には無理。
一度の経験でそう思い込んでいましたが、
押川先生との話し合いできめた抗がん剤は、
私にはほとんど副作用がなく、週を追うごとに痛みが消えてゆき、
抗がん剤をはじめてから一ヵ月後には、ほぼ平常の暮らしが送れるように。

抗がん剤が効いて、腫瘍が小さくなるにしたがい、鎮痛剤の使用量が減っていき、
できないはずの手術ができる可能性も見えてきて、
抗がん剤をはじめて2ヶ月後には、
抗がん剤をはじめる前のあの希望のなさと真逆の場所にいました。


すべての抗がん剤を使っている人が副作用に苦しんでいるわけではない。
これはがん患者には、よく知られている真実です。
抗がん剤を使いながら会社勤務を普通にしている人は、たくさんいます。


メディアには「抗がん剤の副作用はつらい」という断定が日々流され続けています。
正しくは、「抗がん剤の副作用がつらいかどうかは人によって違う」なのに。

副作用を軽減する目的で開発された薬の進化はめざましく、
こわごわ抗がん剤をやってみたら、意外にも楽で驚いた、という患者は増える一方です。

このへんの事情は、がん患者に聞けば珍しくもない話ですが、
メディアにはまったくのりません。

メディアにのるのは、抗がん剤で苦しんだあげくに亡くなった芸能人の話と
抗がん剤で苦しんでいる人がでてくるドラマや映画。
抗がん剤のイメージの悪さもあって、「抗がん剤をやっています」「やっていました」ということを
自ら話す元患者や患者はめったにいませんから、抗がん剤のイメージの悪さが変わることもなく、

結局聞こえてくるのは
「がんで死ぬのではなく、抗がん剤の副作用で死ぬ」とか
「抗がん剤だけはやめなさいとか」
誰かが言ったのを、無邪気に拡げている人の声ばかり。

これはじつに、殺人罪に該当するくらい罪深いことです。


抗がん剤を拒否して、自由診療のクリニックに通っていた人が
がんを悪化させてしまい、
「病院にいけ」と放り出されたケースはよくあることだそうですが、
最近、身近な人がそんな目にあいました。

放り出した医師は、「抗がん剤の害」を自分のクリニックのホームページに書いていて、
典型的な「標準医療を否定して、客引きをしているクリニック」だとにらんでいましたが
大当たりでした。

ある人は、
自然療法の自助グループに情報を求めながら、がんを治そうとしていました。
しかし、痛みが悪化して困り果てて情報を求めても、
がんによるひどい痛みを緩和してくれる自然療法を教えてくれる人がいるわけもなく、
「そんなにしても治らないのはよほど心の病が深い」といった言葉まで浴びせられ、
ようやく自然療法と縁を切り、抗がん剤治療を始めました。

「抗がん剤の副作用が怖かった」とその人は言いますが、
抗がん剤の副作用がひどいことをメディアが言い過ぎている功罪とは、こういうことです。

がんによっては、とんでもないスピードで悪化するものもあり、
自然療法に寄り道すること自体が自殺行為であることもあります。
(ほとんど知られておりませんが)


また最近、「抗がん剤治療をしていた頃は、5年生存可能性はゼロだったけど、15年生きている」
という人にあいました。
その人はふだん、
「実は自分はガンでこういう治療をして、何年生きていて」なんて人に話すことはないけれど、
私がこういう局面になったから、はじめて話してくれたのでした。

普通の人は、がんになったことも話しはしないし、
抗がん剤治療をしたことなど、かなり親しくても話さないことが多いです。
すべては、抗がん剤のイメージが悪いせいです。


私がなるべくがんのことを話そうとしているのは、
抗がん剤についての誤解をしているために、
痛い思いをしている人や、
抗がん剤に対する偏見や恐怖をあおる言葉に接したために、
治療の機会を逸し、治るがんを治らなくしてしまう人を減らしたいからです。


がんの情報に耳をすませていると、毎週のように新薬が認可されているニュースが流れてきます。
それはアメリカで認可された、にすぎないこともあります。
日本で使えるのがいつになるかわからないけれど、
延命していけば、状況が大きく変わる可能性があるのだとわかります。

がんだけは30年たっても治せるようにならない、というアメリカの研究者による悲観論があります。
がん治療が今向かっているのは、
一生薬を飲まないといけないけれど、薬を飲んでいるかぎり普通に生活できる、という
糖尿病や喘息、高血圧のような病気(慢性病)になることです。

薬を一生飲まないといけないけれど、寿命は延ばせている
そういう人はすでに、たくさんいます。


抗がん剤でがんは治らない
と言うと、抗がん剤治療をする意味がない、という受け止め方をする人が多いと思いますが、

同じように、
糖尿病は治らない 高血圧は治らない、ともいえるのです。
薬を飲み続けることで、治せないまでも、すこやかな日常をおくっている
糖尿病患者を否定する人はいません。
がんも同じく、薬を飲み続けることで、寿命をのばせる病気になろうとしています。


がんのことを知らない人が、
がんになった人に「抗がん剤はやめたほうがいい」というのが犯罪的だというのは
言いすぎではないと思います。
(何人もの人に私は言われました)


自然療法を志向する人たちは、とかく病院=悪と主張します。
怪我で受診するのはいいけれど、
病気で病院を受診するなんてとんでもない、と喧伝する人が多いのです。

自然療法でがんを治す人が偉い、という思い込みの熱が強すぎて、
病院に行ったら負け、とでも言われそうな空気です。

自然療法も正しいし、
現代医学が何十年もかけて、積み上げてきた蓄積の恩恵を受けるのも正しい。
そう思えないのはなぜなのでしょう。


イギリスのロックバンド、クイーンのフレディ・マーキュリーはHIV(エイズ)で亡くなりました。
何種類かの抗HIV薬を組み合わせえる多剤併用法(ART)が使われるようになり、
死亡率が激減するようになったのは彼の死のたった6年後の1997年。
あと6年病気になるのが遅かったら、彼は今も生きていたかもしれないのです。

長い間人類を苦しめてきたハンセン病も、1991年に多剤併用療法(MDT)で治せる病気になりました。

自然療法の世界で「先生」と呼ばれる人は、エキセントリックな話法で
現代医学を否定する言葉をつかって、自分のビジネスを成り立たせている人が少なくありません。
医学の進歩のおかげで救われている多くの人がいることを知らないわけではないのでしょうが。

病院の標準治療(抗がん剤、放射線、手術)を否定し、
「自然のもの」を高いお金を出して買うほうが、
または高いお金を出して保険の効かない治療を受けるほうが
理にかなっていると考えてしまう理由はなんなのでしょう。


主治医の押川勝太郎先生のインタビュー記事です。
患者の生きる力を蝕む近藤誠医師の「がん放置療法」


youtubeで名前をいれて検索すると、がん患者と家族に役立つ動画が見れます。
これらはすべて押川先生がボランティアでやっている活動です。



消毒ゼロのぶどう、無農薬のお米、お茶、紅茶などのご注文は
錦自然農園フルーツストア

スポンサーサイト

もっと早く喫煙をやめていればよかった

がんについて詳しくなればなるほど、お知らせしたいことが増えていきます。
農園と関係ないトピックにみえますが、お客様にお知らせしたいことを書いてきた
スタンスは変わりません。今はがんの話こそ、農園からお知らせしたいことなんです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

わたし、元スモーカーです。
20代でやめときゃよかった、と思ってます。
がんになる原因のほとんどは、偶然的に発生するDNAのコピーミスで、
女性の場合、たばこが原因でがんになるのは8%であったとしても
(男性は30%前後)。

26歳の私が以下のことを知らされていたら、
ニコチン中毒をふりきって、やめたのになあと思います。
以下は、26歳の自分に向けた説教です(笑)


>>>

世界中でタバコの消費が急激に増えたのは、
パイプや葉巻が中心の喫煙シーンに、紙巻きタバコという選択肢が加わってからでした。
新聞紙で巻いてみたら具合がいいことを発見したトルコ人による発明だといわれます。

紙巻きタバコはあっという間に喫煙者と喫煙量を増やし、
20世紀初頭のアメリカの一人当たり消費量は年間3500本。
葉巻も相変わらず隆盛で、年間60億本吸われていたそうです。
イギリスはもっと多く、スコットランドの喫煙量(一人当たり)はアメリカの2倍でした。


そして1947年。
イギリスの国家統計局は、イギリス人の肺がんの死亡率が
20年で15倍になったと発表しました。


イギリスと状況は似たりよったりのアメリカでは、たばことがんの因果関係が
1940年代から研究されていました。

喫煙すると、がんになりやすくなる! 
1956年に行われた大規模なコホート調査で最終回答が出たかに見えましたが、
ジャーナリストも、医者も、企業経営者も、政治家も、ほぼ全員喫煙者ですから、
一部で研究結果を揶揄する広告が出た以外では、みごとに無視を決め込み、
ヒステリックなタバコ嫌悪論などまったく起こりませんでした。


当時の医者はキャメルが好きで、医師の会合などではタバコ会社が無料で配布したそうです。
こうしたタバコと知識層のイメージのつながりを、広告も補強していました。

かの有名なマルボロの広告は、世界で最も影響力のあった広告といわれるそうですが、
タバコ業界の急激な進展を支えたのは、彼らの卓越したマーケティング力です。

タバコは、

「若者の反抗精神」とのシンボル、「男らしさ」のシンボルとして
ハリウッド映画やテレビドラマに効果的に使われ、
喫煙=かっこいい、というイメージを拡散しました。

また、「男女平等、フェミニズム」のシンボルとして
精神的に自立した女性は喫煙するというイメージを数十年にわたって世界に拡げました。

喫煙文化の底辺に漂うのは、友情、仲間意識、くつろぎ。
非喫煙者にも文句がいえない、言いにくい文化的成熟のイメージを、
たばこの煙は世界に拡げ続けました。


流れを変えたのは、
広告をするからには、反対側の意見からの広告をしなければならない
という法律に気づいたアメリカ人の弁護士です。

おおかたの予想に反して巨大たばこ会社の弁護団を相手に、この弁護士は勝訴、
以降、反タバコ広告がメディアに躍るようになります。

「ペリー・メイソン」などで知られた俳優のウイリアム・タルマンが、
やせ衰えた姿でゴールデンタイムのテレビコマーシャルに登場し、
自らの肺がんを告白したあとで、弱った声でこう言ったそうです。

「たばこを吸っているなら――やめるんだ。負け犬になるな」


アメリカでは80年代から90年代にかけて、たばこ会社は
「がんになるのがわかっていてタバコを売った罪」を患者と遺族に訴えられ、
大規模な訴訟が繰り返されました。


タバコ会社がどれだけタバコの危険性を認識していたかを知るために、
裁判の過程で、タバコ会社が有するたばこ研究所の内部文書へのアクセスが許されました。

内部文書には以下のものもありました。

「ある意味たばこ産業は
専門性の高い、高度に儀式化・様式化された製薬産業の一部門と考えていいかもしれない。
たばこは、ざまざまな生理学的効果を有する強力な薬、ニコチンを含有し、
それを体内に送り届けることのできる特殊な製品である」

世界最大のタバコ会社、フィリップモリスにいたってはこうです。

「たばこは、ニコチンの一回投与量の分配役であり、
たばこの煙は、ニコチンの輸送手段である」


【ニコチン】
タバコ Nicotiana tabacum の葉に含まれるアルカロイドの一種として知られる。
揮発性がある無色の油状液体。精神刺激薬に分類される。
耐性と依存症を生じる。
血管を収縮し血圧を高める毒物及び劇物取締法の毒物。(wikipediaより)


たばこは、普通の使い方で人を殺すことができる唯一の合法的消費者商品である
(「たばこの世界地図」丸善より)


テレビニュースでたばこ訴訟が報じられるたび、
アメリカ人はたばこで家族を失ったと訴える遺族の悲痛な叫びは耳にしたはず。
これ以上の禁煙教育はなかったでしょう。

1970年代から90年代までの20年で、
アメリカのタバコ消費量はなんと半減しました。

世界史上最も劇的な喫煙率の減少だそうです。


欧米で繰り広げられている禁煙キャンペーンは、
「そこまで?」というくらいえげつない空気があるものがありますが、
えげつない広告キャンペーンをしている国は、急激な喫煙者減少に繋がっています。

以下は、2016年の成人男性の喫煙率です。

オーストラリア、カナダ・・・17%
イギリス、アメリカ・・・25%
フランス・・・36%
ドイツ・・・・・33%
日本・・・・・34%
韓国・・・・・41%
中国・・・・48%
キューバ・・・53%
ロシア・・・58%
インドネシア・・・76%


日本では200円台買えたタバコが400円台になったときに、禁煙が進みましたが、
アメリカはもっと強行で、
ニューヨーク州では1箱が1500円前後で販売されています。


日本も(WHOのたばこ規制枠組み条約に)批准しているのに
なぜ禁煙対策が進まないのか。
飲食店を全面禁煙にするだけのことでも、これだけ難航する。
オリンピックを開く国で飲食店が全面禁煙にしないのは前例がないそう。


他の国は、禁煙への取り組みは健康を管理する役所が仕切りますが、
日本には産業の発展をうたう「たばこ事業法」があり、
財務省が強い力を持っているから、これだけ進まない。

年間のたばこの税収は
2兆1千億円。
相続税・贈与税とほぼ同じだそうです。


厚生省が全面禁煙を進めたいといっても、
財務省が反対する。
試算では8400億円(富士経済調べ)損するからですって。
受動喫煙の問題が日本ほど軽んじられている国はなく、
先進国で飲食店の禁煙はあたりまえです。


医療費減らすために、税収入減らさなくちゃいけないなら
医療費減らなくていい! って決断しているのが日本。


禁煙によってがんの罹患率、または死亡率が減るには
20年くらいの時間が必要といわれますが、
アメリカでがんの死亡率が減っているのは、禁煙対策の結果かもしれません。

アメリカのたばこ産業は、国内の消費をとっくにあきらめ、
ターゲットを日本やアジアや、旧ソ連に向けて益々儲かってます。
輸入たばこはいまや国産と価格帯が同じになり、
東北で栽培されるたばこの放射能を避けるという人がアメリカ産たばこを
買う流れもあるようです。


ところで

アメリカ製の手巻きタバコを吸っているから、なんとなく安全。
自分で巻いてるからオーガニック。
そんな気がしている人がいるかもしれません。

タバコ会社がフィルターをタバコにつけるようになったのは、
がんとの関連性を疑う声がアメリカ国内でうるさくなってきた後です。
がんのリスクをさげるためにフィルターをつけるようになりました。


「アメリカンスピリット」という無添加タバコ、百%オーガニックを売り物にしているタバコがあります。
添加物でがんになるのでも、農薬でがんになるのでもなく、
たばこの葉っぱでがんになるのですが、
オーガニックとつけばなんとなく「いいもの」という社会的なイメージを逆手にとっています。
ちなみに私も、これ吸ってました(笑)


がんになると、働けなくなって家族に迷惑かけるし、
保険内でも、少々お金を使えばよくなるガンが今はいっぱいあるので、
治療をしないことを選ぶのは、そう簡単ではありません。


治療が長引くと、限度額といえど高額ですから月々の払いは確実に重くなります。
トータルでいくらかかるかは、その人のがんによるので、誰も予測できません。
我が家も例外ではなく、家計を逼迫しております。


治療費が続かないから必要な治療をあきらめる人は、
日本中にたくさんいます。


最後に
世界中で禁煙モードがひろがるなか、
唯一喫煙率は伸び続けている年齢グループがあります。
それは「少女」です。
少年でさえ最近は喫煙率が減っているのですが、
先進国か途上国かを問わず十代の少女の喫煙が増えています。


子供のころの幸せな記憶のなかに、
お父さんかお母さんの喫煙する姿が刻み込まれているのでしょうか?





おせっかいのツマがいる農園は
錦自然農園フルーツストア

もっと早く喫煙をやめていればよかった

がんについて詳しくなればなるほど、お知らせしたいことが増えていきます。
農園と関係ないトピックにみえますが、お客様にお知らせしたいことを書いてきた
スタンスは変わりません。今はがんの話こそ、農園からお知らせしたいことなんです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

わたし、元スモーカーです。
20代でやめときゃよかった、と思ってます。
がんになる原因のほとんどは、偶然的に発生するDNAのコピーミスで、
女性の場合、たばこが原因でがんになるのは8%であったとしても
(男性は30%前後)。

26歳の私が以下のことを知らされていたら、
ニコチン中毒をふりきって、やめたのになあと思います。
以下は、26歳の自分に向けた説教です(笑)


>>>

世界中でタバコの消費が急激に増えたのは、
パイプや葉巻が中心の喫煙シーンに、紙巻きタバコという選択肢が加わってからでした。
新聞紙で巻いてみたら具合がいいことを発見したトルコ人による発明だといわれます。

紙巻きタバコはあっという間に喫煙者と喫煙量を増やし、
20世紀初頭のアメリカの一人当たり消費量は年間3500本。
葉巻も相変わらず隆盛で、年間60億本吸われていたそうです。
イギリスはもっと多く、スコットランドの喫煙量(一人当たり)はアメリカの2倍でした。


そして1947年。
イギリスの国家統計局は、イギリス人の肺がんの死亡率が
20年で15倍になったと発表しました。


イギリスと状況は似たりよったりのアメリカでは、たばことがんの因果関係が
1940年代から研究されていました。

喫煙すると、がんになりやすくなる! 
1956年に行われた大規模なコホート調査で最終回答が出たかに見えましたが、
ジャーナリストも、医者も、企業経営者も、政治家も、ほぼ全員喫煙者ですから、
一部で研究結果を揶揄する広告が出た以外では、みごとに無視を決め込み、
ヒステリックなタバコ嫌悪論などまったく起こりませんでした。


当時の医者はキャメルが好きで、医師の会合などではタバコ会社が無料で配布したそうです。
こうしたタバコと知識層のイメージのつながりを、広告も補強していました。

かの有名なマルボロの広告は、世界で最も影響力のあった広告といわれるそうですが、
タバコ業界の急激な進展を支えたのは、彼らの卓越したマーケティング力です。

タバコは、

「若者の反抗精神」とのシンボル、「男らしさ」のシンボルとして
ハリウッド映画やテレビドラマに効果的に使われ、
喫煙=かっこいい、というイメージを拡散しました。

また、「男女平等、フェミニズム」のシンボルとして
精神的に自立した女性は喫煙するというイメージを数十年にわたって世界に拡げました。

喫煙文化の底辺に漂うのは、友情、仲間意識、くつろぎ。
非喫煙者にも文句がいえない、言いにくい文化的成熟のイメージを、
たばこの煙は世界に拡げ続けました。


流れを変えたのは、
広告をするからには、反対側の意見からの広告をしなければならない
という法律に気づいたアメリカ人の弁護士です。

おおかたの予想に反して巨大たばこ会社の弁護団を相手に、この弁護士は勝訴、
以降、反タバコ広告がメディアに躍るようになります。

「ペリー・メイソン」などで知られた俳優のウイリアム・タルマンが、
やせ衰えた姿でゴールデンタイムのテレビコマーシャルに登場し、
自らの肺がんを告白したあとで、弱った声でこう言ったそうです。

「たばこを吸っているなら――やめるんだ。負け犬になるな」


アメリカでは80年代から90年代にかけて、たばこ会社は
「がんになるのがわかっていてタバコを売った罪」を患者と遺族に訴えられ、
大規模な訴訟が繰り返されました。


タバコ会社がどれだけタバコの危険性を認識していたかを知るために、
裁判の過程で、タバコ会社が有するたばこ研究所の内部文書へのアクセスが許されました。

内部文書には以下のものもありました。

「ある意味たばこ産業は
専門性の高い、高度に儀式化・様式化された製薬産業の一部門と考えていいかもしれない。
たばこは、ざまざまな生理学的効果を有する強力な薬、ニコチンを含有し、
それを体内に送り届けることのできる特殊な製品である」

世界最大のタバコ会社、フィリップモリスにいたってはこうです。

「たばこは、ニコチンの一回投与量の分配役であり、
たばこの煙は、ニコチンの輸送手段である」


【ニコチン】
タバコ Nicotiana tabacum の葉に含まれるアルカロイドの一種として知られる。
揮発性がある無色の油状液体。精神刺激薬に分類される。
耐性と依存症を生じる。
血管を収縮し血圧を高める毒物及び劇物取締法の毒物。(wikipediaより)


たばこは、普通の使い方で人を殺すことができる唯一の合法的消費者商品である
(「たばこの世界地図」丸善より)


テレビニュースでたばこ訴訟が報じられるたび、
アメリカ人はたばこで家族を失ったと訴える遺族の悲痛な叫びは耳にしたはず。
これ以上の禁煙教育はなかったでしょう。

1970年代から90年代までの20年で、
アメリカのタバコ消費量はなんと半減しました。

世界史上最も劇的な喫煙率の減少だそうです。


欧米で繰り広げられている禁煙キャンペーンは、
「そこまで?」というくらいえげつない空気があるものがありますが、
えげつない広告キャンペーンをしている国は、急激な喫煙者減少に繋がっています。

以下は、2016年の成人男性の喫煙率です。

オーストラリア、カナダ・・・17%
イギリス、アメリカ・・・25%
フランス・・・36%
ドイツ・・・・・33%
日本・・・・・34%
韓国・・・・・41%
中国・・・・48%
キューバ・・・53%
ロシア・・・58%
インドネシア・・・76%


日本では200円台買えたタバコが400円台になったときに、禁煙が進みましたが、
アメリカはもっと強行で、
ニューヨーク州では1箱が1500円前後で販売されています。


日本も(WHOのたばこ規制枠組み条約に)批准しているのに
なぜ禁煙対策が進まないのか。
飲食店を全面禁煙にするだけのことでも、これだけ難航する。
オリンピックを開く国で飲食店が全面禁煙にしないのは前例がないそう。


他の国は、禁煙への取り組みは健康を管理する役所が仕切りますが、
日本には産業の発展をうたう「たばこ事業法」があり、
財務省が強い力を持っているから、これだけ進まない。

年間のたばこの税収は
2兆1千億円。
相続税・贈与税とほぼ同じだそうです。


厚生省が全面禁煙を進めたいといっても、
財務省が反対する。
試算では8400億円(富士経済調べ)損するからですって。
受動喫煙の問題が日本ほど軽んじられている国はなく、
先進国で飲食店の禁煙はあたりまえです。


医療費減らすために、税収入減らさなくちゃいけないなら
医療費減らなくていい! って決断しているのが日本。


禁煙によってがんの罹患率、または死亡率が減るには
20年くらいの時間が必要といわれますが、
アメリカでがんの死亡率が減っているのは、禁煙対策の結果かもしれません。

アメリカのたばこ産業は、国内の消費をとっくにあきらめ、
ターゲットを日本やアジアや、旧ソ連に向けて益々儲かってます。

ところで

アメリカ製の手巻きタバコを吸っているから、なんとなく安全。
自分で巻いてるからオーガニック。
そんな気がしている人がいるかもしれません。

タバコ会社がフィルターをタバコにつけるようになったのは、
がんとの関連性を疑う声がアメリカ国内でうるさくなってきた後です。
がんのリスクをさげるためにフィルターをつけるようになりました。


「アメリカンスピリット」という無添加タバコ、百%オーガニックを売り物にしているタバコがあります。
添加物でがんになるのでも、農薬でがんになるのでもなく、
たばこの葉っぱでがんになるのですが、
オーガニックとつけばなんとなく「いいもの」という社会的なイメージを逆手にとっています。
ちなみに私も、これ吸ってました(笑)


がんになると、働けなくなって家族に迷惑かけるし、
保険内でも、少々お金を使えばよくなるガンが今はいっぱいあるので、
治療をしないことを選ぶのは、そう簡単ではありません。


治療が長引くと、限度額といえど高額ですから月々の払いは確実に重くなります。
トータルでいくらかかるかは、その人のがんによるので、誰も予測できません。
我が家も例外ではなく、家計を逼迫しております。


治療費が続かないから必要な治療をあきらめる人は、
日本中にたくさんいます。


最後に
世界中で禁煙モードがひろがるなか、
唯一喫煙率は伸び続けている年齢グループがあります。
それは「少女」です。
少年でさえ最近は喫煙率が減っているのですが、
先進国か途上国かを問わず十代の少女の喫煙が増えています。


子供のころの幸せな記憶のなかに、
お父さんかお母さんの喫煙する姿が刻み込まれているのでしょうか?





おせっかいのツマがいる農園は
錦自然農園フルーツストア

老親ががんになったとき

わがやの老母たちは、そろってがん。

母Aさんは、78歳で肺がんがごく初期でわかり、切除手術。
母Bさんは、70歳で大腸がんがわかり、切除手術。肺にカゲあり。

両母とも、50年前からオーガニックな食生活が好きな、健康生活マニアです。
がんは、多くの場合、老化を原因にしているというのが二人を見るとよくわかります。


母Aさんは、再発しても治療しないことを早くに決めて、検査にも行っていません。

「あと3年も生きれば十分っていつもおもっとるから、がんができてもかまわん」

とのこと。

母Bさんは、8ヶ月前に肺に小さな、がんらしきカゲがあることがわかりました。
検査結果を伝えた医師は、

「今なら簡単な手術でとれるから、手術をすすめます」とのこと。

83歳で外科手術する?
驚いているのは私だけでした。

20年前ならありえなかったでしょうが、
今は90歳超えていても積極治療をしたいと思う人はいるそうですから、
「お年ですから、治療はしなくてもいいんでは?」と、医師から言うことはめったにないそう。

「とにかく、経過をみて、それから決めましょう」

黙っていると手術の日程が決められてしまいそうなのを、ぐいっと方向転換させ、
とりあえず検査を重ねるだけで、いまにいたっています。

もし私たちが、「医者がいうことはすべて正しい」と考える家族であれば、
とっくに母Bさんの手術はすんでいるでしょう。ウチは、それ無理でしたが。


それでも、前回のCT検査まではサイズの変化はありませんでした。
心配しなくてもいいように私は感じるけど、
体の中に余計なものがある、という感覚は、気持ちよいものではないようで、

「どうしようかねえ」と母Bさんから、ときどき相談されます。
「どうしましょうねえ」というしかないです。

「医者が、手術しましょうというと、手術するのが当然だと受け取る年代なんだよ」
とうちのおっとがいうように、一度は勧められた手術を本当はしたいのかな。

でもねえ。


切ったキズがどんどん治っていく高い免疫力を備えている若い世代ならともかく、
83歳(現在84歳)。

いったん病室で生活しはじめたら最後、
気持ちが弱ってしまい、ベッドにひきこもりになり、歩くこともままならなくなるかもしれないし、
ちょっとした免疫の衰えで、感染症にかかり、一週間で死んでしまった私の叔父のようなヒトもいる。

手術は、今でこそありふれて、お手軽なイメージだけれども、
全身麻酔をかけるのも、肉を切るのも、各種の強い抗生剤を使うのも、本当はたいへんなこと。

どれもおだやかに暮らしている老母のくらしに、激しいダメージをもたらす可能性を含んでいます。

治療が、どんな激しい変化を体と暮らしと心にもたらすかは、やってみるまでわかりません。

「今は検査機械がすすんでいるから、小さながんもみつけてくれるけど、
昔だったら母Bさんは、元気で病気しらずのおばあさんですむんですよね。
それでも、一回病院にはいったら、病人になってしまいますよね」


「あたしは、入院だけはしたくないとよ」

「そうですよね。それはわかります」


母Bさんは、最近、抗がん剤の投与でみるみる元気になった私をみて、
「抗がん剤をやってみるのはどうかな」
と考え始めました。
84歳といえど、基本的に前向きで、意欲にあふれている女性なんです。


確かに、私の主治医に一緒にみてもらえば、母Bさんにあった投与をしていただき、
ほどのよい治療ができる可能性がある(必要がない可能性のほうが大いにある)。

「それはいいかもしれませんね」
と思わず言ってしまいましたが、まてよ。ほんとにいいのか? そうかな。

「母Bさん、薬も手術とおなじで、やってみないとどういう結果にでるかがわからないんですよね。
いま、せっかく元気で、痛みもないし、外で仕事したりできるのに、
薬のんだら、だるくなって、お外に出るのがいやになって、
ゆっくりと弱っていくかもしれないですよ。
そのときは、わからないけど、あとになって、
薬をせんばよかったね、ということがあるかもしれない、というのがありますよ」

「あら、それやったら、なんもせんもほうがよかね」

「でも、それはやってみないとわからないし、薬の結果は人によって違うから。

はっきりしているのは、お医者さんにどうしましょうか、と聞いたら
手術する先生も薬をくれる先生も、治療したほうがいい、といいます。
決めるのは母Bさんです」

「どうしようかねえ」

「母Aさんが検査しないのは、迷わされるのがいやだからなのもあるようです。
誰だってその場に立ってみないと、自分の気持ちといえど、わからんですもんね」

母Bさんは、しばらく黙ってわたしの顔をみていましたが、


「じゃあ、病気のことを忘れるのがいちばんよかね」

「忘れますか?」

「そのほうがよかごたる」

「ですよ。忘れるのがいいですよ。検査の被爆でがんになることもあります」

「これ、どうしよう(病院の予約カード)。これがあったら気になるとよ」

「私がもってましょうか?」

「そうして、そうして」

満面の笑顔で元気にいう母Bさんをみていると、
結局私が誘導してしまったかしらん、とか、微妙なものがありますけれど、
やはり今日の元気を捨ててまで、明日の元気の可能性にかける理由はわからないですね。

「今食欲はあるし、筋肉つける運動を毎日しよるからね。
今日はちょっときついなあと思っても、ちょっとだけでもしようって、やるから」

「母Bさん、すごいです」

「わたしは、死ぬ直前まで元気でおりたいから」

「できますよ。外に出て仕事してるから筋肉つくし、筋肉つけると骨密度も増えるし。
私より母Bさんが元気だ」


がんを治療するかどうか、年齢で上限を決めていいのではないかの議論があるようです。
70歳以上の人が日本のがん患者のほとんどで、
高齢者を治療するための莫大ながん医療費を、健康保険の形で国が払っているから。

もう年なんだからいいでしょう?

といわれる時代は目の前かもしれません。






消毒ゼロのぶどう、無農薬の米・茶・野菜、無添加コチュジャンなどは
錦自然農園フルーツストア

私が試したがん代替(自然)療法 ~続けている療法リスト~

たくさんの療法を試して、効果が感じられないものはすぐにやめました。
だいたい1ヶ月で見極めるのがほとんど。
わずかでも、何か違うなら続けるのですが、なんにも変わらないと思うものが
価格が高かったりすると、もうやめない理由がない。

とはいっても、やめてないものに対して、とても強い信頼があるかといえば、
そういうわけではない。やめる理由がないので続けているだけのものも、
やめるなんて考えられないくらい好きだからしているものも。

では、がんの代替療法としては広範すぎるけど、続けている療法リスト!



1 水素水
副作用が少ない理由はこれではないか、と最近になって気がつきました。
とっくにかつらを買ってスタンバイOKですが、いまだに髪が残っているし、
吐き気や下痢などの副作用がくるはずなのに、ほぼ問題がでていない。

水素水を抗がん剤治療と併用することで、副作用を軽減している人の話は聞き及んでいましたが、
水素水の活性酸素除去効果、私にも効いているのかも。

・・・と書いたら押川主治医から、
「抗がん剤やっても、副作用がない人はけっこういますよ」とご指摘。
「あまたある副作用と水素水効果を結びつけるのは無理があります」 
わかりました・・・。

2 歩く
スマホの計測アプリで数字をチェックしながら歩いています。
一日4回くらい外に出て、歩く。気が着いたら10キロ歩いていた、なんてことがあるのは、犬がいるおかげ。
何が何でもこの数字をクリアしよう、なんて目標設定はなく、気持ちいいから歩いているだけ。

3 食べたいものを食べる
朝から「カルボナーラ」とか「トマトスパゲティの大盛り」とか「やきそば大盛り」とか、
今いちばん食べたいものを自分に聞きながら、作って食べています。
昼だって「トマトすき焼き」「お好み焼き」「ちらし鮨」とか、食べたいもの探して貪欲に作る。
朝は排出の時間です、控えめに。なんてのは元気なときの病気予防策。
エンゲル係数は高く、糖質摂取量も多いけど、「おいしい」と満足している時間が大事かなと。

4 早寝早起き
9時にはお布団に入っていることが多く、5時前に目が覚めることが多いです。
読みたい本を抱えて、お布団に入っている時間がいちばん幸せ。

5 ペットを飼う
「くー(犬の名前)を母亡き犬にしないようにするのを目標に、あと15年生きたら?」
とおっとに言われて「そんなの無理」といいましたが、
手術の翌月生まれたくー(黒しば)の恩恵は無限にたくさんもらってます。
自分が弱っているとき、無力で役立たず感に打たれているとき、
外に出て顔を見せるだけで、しっぽを大振りして喜ぶヤツがいるというのは心を救われます。
触っているだけで癒されるのはいうまでもないし。
前の犬ががん発覚の5日前に死んだことを考えると、なんだか因縁めきます。

6 瞑想
座って足を組んで瞑想しなくても、テレビ見ながらでもできる。
「あ、今瞑想してるでしょ」
とオットに言われて驚いたことも。
要は自分が今何をしているか、感じているかを見るだけですが、習慣になると、さまざまなシーンで役に立ちます。
無駄に怒らなくなるというのが一番大きいかも。

7 陶板浴
役に立っているかどうかといえば、わからないけど、いくのが楽しく、入っている時間が気持ちいい。
それだけで続いています。体から汗と一緒に毒素が出て行くというのは迷信みたいですね。
毒素が出るのは尿がほとんど。汗にはどんな方法であれ、ほとんどデトックス効果はないそうです。

8 靴下のかさねばき
今夏はやめていますが、2013年から夏も含みディープにやっていました。
カナダ製の雪山用のごつい靴下を含み、いったい何枚はいていたかかわかりません。
足をあたためると気持ちの緊張感がとれるので、東京など行くときも靴と靴下は減らさなかった。
レギンスも夏でもウールやシルクなど重ねていました。それでもがんにはなる。
お医者さんの発案であるせいか、病気の予防&治療効果が喧伝されすぎている気が…。

9 あたためること全般
足湯と湯たんぽ(クロッツ)、または小豆まくらは、夏をのぞき、ほぼ毎日使用していました。
病気の発覚前も、その後もずっと、体温は36.5度以上です。
さまざまなネットメディアに「がん患者の体温は35度」と書いてありますが、あれ間違ってますから。

10 楽しいことをする
こういう文章を書くことがたのしいので書いています。誰かに届けばいいけど、届かなくてもかまいません。
書いているのが、ただただスキなんです。



消毒ゼロ回のぶどう、無農薬のお米・お茶・野菜、無添加コチュジャンのご注文は

錦自然農園フルーツストア

痛みにいちばん効いた自然療法

テレビ電話(メッセンジャー)を使って
心理カウンセラーの方に質問をしていただくことで
自分の、過去と現在の、気づいていないネガティブ面を意識にのぼらせる
という試みをしたことがあります。

痛みのために、寝てる時間が日中の4割に迫っていた頃。
座っているのもしんどい、という時期。たった3ヶ月前です。
1時間半の会話で、「ああ、それは思いつかなかった」という自分を
うまく引き出していただき、満足して電話を切ったのですが、
本当にずっと自分から隠していたことを思い出したのは、その翌日でした。

「ご主人にいえないことはないですか。隠していることはないですか」
「いえ。うちは結婚してまだ8年だし、コミュニケーションはけっこうしているほうです」

うそうそうそ。思い出しました。これは「墓まで持っていこう」と決めていたおっとへの不満。
言ってもしょうがないし。これを言うことで彼を傷つけても、変えられるたちのものではないから。

でも、思い出したからには言うしかない。もう非常事態なんですから。
で、おっとに言いました。
おっとは私の想定を軽く超えて、さらにもっといい男でした。
どうやったらそれを解決できるか、自分にできることは何かを、すぐに真剣に考え始めました。

私も「これだけは口にできないだろう」と思うところまで、苦しみながら言葉にし、
お互いに、「じゃあこれを」「あれを」と具体策を考えられるかぎり出し合い、
なんとなく希望に満ちたところで、話し合いを終えました。

驚いたのはその翌日。
一日じゅう痛みがあるのが普通だったのに、
翌日は朝から午後までずっと痛みがなかったのです。
おやあ? 何にも実行はしてないし、これからなんですけど、
これまで黙っていたことを話して、彼がしっかり問題を問題として受け止め、
これからはこうしよう、と言ってくれただけで痛みがこんなに消えた!

話した時点で問題はどうでもよくなってしまって、
結局前日に決めた解決策は何も行動に移しませんでした。

でも、それで十分。私が8年の結婚生活にもった唯一の問題は、
たいしたことではない、あるいは時間がそのうち解決する問題にわたしの内部で
格下げされたのだと思いました。


これよりももっと根が深くて、自分が自分に隠していることが
突如、心の表面に浮き上がり、
その瞬間にひどい痛みが消えた経験は、実は結婚する前の年にしました。
おっとに出会う数ヶ月前のことです。


当時仕事で机に座ったままの時間が長かったせいか、
椎間板ヘルニアで鎮痛剤飲まないと耐えられないくらい鋭い痛みに
ときどき襲われました。

そのときも、原稿の締切が近かったので、薬を飲んだのですが、治らなかった。
とても仕事を続けられる状態ではないので、
原稿は今日はしないと決めて、別の方法を試すことにしました。

それはヴィパッサナー瞑想。最近はマインドフルネスとも呼ばれます。

私の場合、生理痛などもヴィパッサナーで治すことがよくありましたが、いかんせん時間がかかる。

このガンコな腰痛では今日は仕事ができる状態ではないと見極め、
時間がかかってもいいや、と横になり、瞑想開始。

痛みを見るという瞑想です。
痛みがどこにあるかピンポイントでみつけ、それを心の目に追いながら
「痛み、痛み」と実況中継し続ける。

それだけを何時間続けたでしょう。

まるで天恵のように、いなづまのように、降って来た。

私は前の夫に怒っている!

前夫のことを考えるなんて何年ぶりでしょう。
まったく会話にのぼらないし、思い出すこともない。そういう存在だったのに、いきなり?

20代のとき4年間結婚していたその夫は、誰から見ても問題点をみつけられないくらい
いい人で、笑顔がかわいく、背と学歴と年収が高く、当時よく言った「三高」。
性格のよさは彼の親戚がこぞって褒め称え、会社の部下がみんな彼を愛してるってレベル。
(この愛され方が、彼の幼児期のトラウマに根ざしていることは離婚後何年もたって気づきました)

とにかく、その日まで私はずっと百%信じていました。
「離婚したのは私が一方的に悪い。ぜんぶ悪い」

そう思うほうが、自分を悪者にするほうが、相手を悪く考えるよりも私には楽だったから
そうしたのです。

離婚する1年前から「一度別居しないか」と前夫に持ちかけていました。

彼と心を割ったコミュニケーションができていないことが私には不満でした。
でも、彼はどうしたってそんな私の提案をまともに請合ってくれませんでした。

私たちのコミュニケーションがまずいことは、うちに泊りにきた私の友人にはバレていて、
一言も夫婦問題を相談してないのに、
「彼と、ちゃんと話し合わないと、取り返しがつかないことになるよ」
とだけ言い残し、吉祥寺の改札口に消えていったのを覚えています。

私があんなに「きちんと話し合いたい」と言い続けたのに、表面がうまくいってるんだから
このまま波風たてる必要ないと信じていた夫に私は怒っていました。
私たちの離婚は双方の親、とくに父親たちを深く悲しませました。
彼らに悪かったとは今も思ってます。

離婚してから17年たって、本当にはじめて、自分の心に上がってきた怒りでした。

「私は彼に怒っている」という意識がフラッシュのように降って来た瞬間に、
切り込むような痛みが消えました。
以来一度も、鎮痛剤を求めるほどの腰痛は出ていません。


痛みを瞑想で消すという手法は、かなり頼りにできる方法で、
同じ時期ですが、食中毒が原因の激しい腹痛を瞑想で消したこともありました。
パジャマが吸い取った汗がじゃーっと簡単に絞れるくらいアブラアセの出る痛みでしたが。

こういうことをしていたから、
押川主治医に
「よくここまで我慢しましたね」
といわれる状態になるまで、麻薬系の痛み止めが必要だとは考えが及ばなかった。


時間をかけて自分の内部の、隠してきたものを排出していくのもいいけれど、
現代医学は、よくきく薬を作ってくれてるんだから、
さっさと楽になったほうがいい、というのが私の考えです。

痛みは単なる痛みにとどまらず、
ウツをよび、食欲不振をよび、寝たきりになるので筋肉がおちて、
心身の活力が消えていくフレイルという状態に導きます。
私は完全にこれになってしまい、落ちた筋肉はいまだに戻りません。

この状態で、免疫をあげようと努力したところで、砂で城を作ろうとするようなものです。


がんの痛みには、自然療法で消すより、麻薬系のおくすりを病院でもらうのがいちばんです。
努力の時間がなんだったの? と思うくらいあっけなく、薬で痛みが消えます。
病院でオキシコンチンなどの薬を処方してもらってください。




ぶどう、米、お茶、野菜のご注文は

錦自然農園フルーツストア

私が試したがんの代替(自然)療法 ~やめた療法リスト~

もともと編集者・ライターとして20年以上働いていました。
世の中のいいものを世間に紹介したい、それによって幸せになる人がいたらいいなあ、
と思いながら生きてました(錦自然農園を紹介したい、はこの延長です)。

試してみる、採用するかどうかきめるのくりかえし。
「暮らしの手帖」的な意味ばかりではなく、自分の暮らしに採用するかどうかが殆ど。

仕事していたカメラマンに「仕事と生活がイコールだ」といわれたこともあるくらい。
試してみるのは取材で知る、という場合も含みます。
人の評価したものの後ろについていくのも好きですが、
やってもいないし、触れてもいないのに、
偏見でものごとを上から判定するのだけがスキじゃない。
コレをしたらどうなるか知りたい。飛び込んでみたい。
受け身で情報に接するだけでアレコレ判断したくない。

以下は一度は生活に取り入れたが、現在やってないものリスト。

私は効果を感じなかったけれど、効果がないと断定しているわけではありません。
代替療法っていろいろあるんだなあとか、お金かかるわこれはとか、
情報がいろいろ入ってくるのもよしあしねとか、思ってもらえれば。

今も続けているもの(=効果を感じているもの)篇は、後日にアップします。


1 漢方薬
ご近所の自然療法派に深い信頼をえている内科&漢方医。
漢方以外のいろいろな話をしてくれて通うのを楽しんでいましたが、
痛みが亢進して漢方薬が効かなくなり、体力的に通院が難しくなりドロップアウト(以下DO)。

2 温泉治療
付近は温泉地。ラドンが含まれる温泉を選んで毎日通っていましたが、
貧血がひどくなり、長い入浴自体が難しくなりDO。

3 マクロビオティック&玄米菜食&糖質制限&グルテンフリー
体力があるうちはよかったけど、食が細くなると、玄米も味噌汁も入らなくなり、
そのうち白米も食べられない・・・。こだわると食べるものがなくなるのでDO。

4 プラズマ療法
ご近所の自然食品屋さんで、一回千円だったので、毎日通うこと二ヶ月半。
おしゃべりの時間も、ぐっすり眠ってしまう時間も楽しかったけど転移が広がるのは止められずDO。

5 カイロプラティック的な整体
行くと爆睡できるし気持ちよかったけど、
「転移してないですね」と断言してたが転移してたのみならず「うちぬのさんのがんを私治せると思います」と断言するのでDO。

6 AWG(波動)療法
最長6時間やってもらっても二千円という破格の安さで毎日通った三週間をふくめ
二ヶ月以上以上通いつめる。
しかし一向に自覚症状がとれず、検査結果も悪化の一途。
それでも「一時的に悪くなるのがよくなる前兆」「治癒率百%」と言うのが信用度を失墜させ、DO。

7 RIFEマシン(波動)療法
上とメカニズムは同じだけど、10万円以下で買えるのでアメリカから取り寄せました。
家族で昼夜、使いまわし、義父母にも人気でしたが、
ある時期から痛みがこれでは取れなくなりDO.

8 乳酸菌生産物質飲料
2リットルのペットボトルが2万円もするのでかなり迷ったけど
おっとが乗り気なので飲用開始。
菌について人類が今わかっていることをまとめた数冊の翻訳本に、
「乳酸菌は培養しやすくショウバイになりやすいから世間に広まっているだけ」
「腸内環境に影響を与えるかどうかは未知の部分が多い」
と書いてあるし、がんへの乳酸菌効果が本質的に理解できないのでDO。

9 ものすごくたくさんの種類のサプリメント&お茶
ほとんどがおっとがネットを駆使して取り寄せたもの。ブロッコリーの、モリンガの、
きのこ類とか菌類とか竹類とか、セレニウムにビタミンBコンプレックス、
ベンフォチアミン、ビタミンC、春うこん、まだいっぱいあるけど・・・・・おっとありがとう
いちばん高かったのは、がん患者になったらやってみなくっちゃ、のプロポリス! 
そして自分で野山で採取して干して「飲まないか?」と持ってきてくれた友人たち、
ありがとうございます。効果をみるまで飲み続けなくてごめんなさい。

10 クレンズ
オーガニックパラサイトクレンズとかなんとかクレンズとか・・・・。
飲んだらすぐに顔にしみができたのでDO。そんなことでやめるなと、おっとに怒られたけど、
要は本人が最初から信用してなくてやめただけ。

11 セドナのヒーリング
日本でこの手のは高額なんじゃないかと思うけど安かったので(60ドルだったかな)やってみたら、
おなかの内部に何かが入ってきたような不思議な強い感触があり驚きました。効かなかったけど。

12 尿をのんでみた!
東京でも熊本でも私の周囲にはこれをしている人がけっこういました。
「ここまできても、やる気になれないかねえ」とある日友人からため息まじりにいわれ、
わかりました、やってみましょう。いまぞ試し時とやってみた。
が、一ヶ月やったら検査結果が悪くなり、こういうのは健康な人の予防手段でしかないと、即DO

13 過去を思いっきり振り返る
がんになるのは正常な細胞の遺伝子にキズがついたり、
がん遺伝子が変異されて発生するもんだよ、と免疫の本を出したときに自分で書いたのに、
結局交通事故にあうかどうかといっしょで確率の問題とわかっているにもかかわらず、
「振り返りなさい。がんになるのはあなたの性格と、過去にしてきた行いの結果です」
というご意見が多方面からふってくるので素直に、自分のネガティブ面の放出にこれ務めました。
プロの力も借りましたし、ボランティアで私のネガ面を放出する壁役(?)になってくださった方も。
でも、心をいくら探っても、薬ほどすてきに痛みに効くことはありませんでした。

14 「ありがとう」を言いまくる
熊本在住の工藤房美さんのご著書を読んで即日いきました(私の行動にはすべて「即」がつく)。
車に乗っているのがやっと、座っているのがしんどい、というぎりぎりの状態。
結局かちかちカウンターまで購入し、せっせとやってましたが、
自分の中に「ありがとうを言い続けることの必然性がない」ことに1週間やって気づき、DO。
でも、放射線も抗がん剤もしてきた工藤さんから、
「抗がん剤やればいいのに」と言われたことが契機になり、
抗がん剤をはじめたので、彼女には感謝しています。
そのことばを聴く為に、しんどい思いをしてドライブしたみたいです。

15 びわの葉温灸機器
買えば15万円くらいするものを友人が貸してくれて、いちばん長く続けた代替療法はこれです。
痛みの緩和にもいっときまではとても効いたので、毎日使いました。
でもやっぱり効かない時期がきて、使用を中止しました。

16 しょうが温湿布&里芋パスタ
自分でやればいいじゃない、と友人に言われながら、忙しいおっとが毎日頼まずともやってくれました。
一日4時間、時間をかけることを三ヶ月くらい。
里芋の種芋が効果があると聞きつけ、それを軽トラいっぱい集めてきて、
すりおろしからやってくれて、おっとの手技はどんどん上手になっていきました。
でも悪くなり続けるのでありました。ライフマシンが到着してから、入れ違いにDO。

17 小豆をいっぱい食べる
がんになるより前から読んでいた本にレシピがあり、いっときまじめに作っていました。
そのあと始めた糖質制限とバッティングするので、やめたるのも早かったですが。
悪名高い熱海の女性が推奨している方法です。当時は黒い話を知らなかったけれど。

18 一口百回噛む
どれくらい続けたか覚えてないけど、「せめて60回」
これを推奨する自然療法家が多くて逆らえないモードがあります。
でも、病気が悪化するに従い、食欲がなくなり、
一口食べて「もういい」と箸を置く人が何回も噛めるか。DO。

19 絶食
2~3日の絶食を何回かしました。
絶食の概念自体は20年くらいほど前から好きで(?)、自分はやらないのに
雑誌で取材したりしてました(当時はとっても珍しかった)。
結論として患者になってからそれをすると、体力が戻るのにものすごく時間がかかり、
たった二日でもダメージが大きかった。絶食って人気高いけど、予防ですべきものかも。

20 玄米で乳酸菌をつくる
大ブームにのっかってやりましたが、がんが発覚する半年前からはじめて、
発覚して終了。結局、何も効いてなかったのかな、と。
作るのを担当してくれたおっともさくっと止めました。

21 塩を大量に摂取する
一日20gかもっと、とる。というのを一時的にしていましたが、がんには減塩がいいというのがエビデンスとしてそろっているなか、あえて反対のことを今の時点でやるチャレンジに意味がある?と気づいて中断。モルモットになりたがりなのは、農法も同じ。農法では結局失敗しちゃったのに。農法は失敗してもいいけど、体で失敗したらあとがないのに。

22 酵素をとる
ふだんとるのをやめているブドウ糖の刺激が脳に到着するだけで元気になってしまいます。おいしいし、砂糖ががんを悪化させることはないと米国国立がん研究所のサイトにも書かれていましたし、やめる理由はないのですが、甘いものが欲しいときは、選んで、食べたいおやつを食べたいので最近はやめています。また美味しいの作って復活するかもです(スイーツ感覚)。


今思いつくのはこんなところですが、忘れているものまだありそうです。
私の「試し好き」性格は、おっとにもありまして、農法を試すのと同じように療法も試したくなる性格。
だけど、本当に無駄なお金使ったなあ。

がんって、そういう行動に走らせる何かがありますね。
糖尿病や認知症ならそんな消費行動に走らないと思う。
せつな的になるのですかね。

今振り返ると、これらはどれも、予防に使うもの。
治療が必要になる前にやって意味があるかも正直なところわからないけど。
がんの威力を知らないと何でもいえる、とこあります。
知ってしまったのは不幸なこと?
リアルを知って幸せ?


大須賀覚せんせいのブログ「がん治療で悩むあなたに贈る言葉」は、とても参考になると思います。
以下は、そこからの引用です。

<引用はじまり>

がんは、もともとは正常な細胞に、遺伝子異常が起こり、何年もかけて変化していき、
さらに異常が加わることで、最終的ながんになるという経過をたどります。
例えると、純粋な青少年が徐々にグレていって、やがて不良になり、
さらに何年もかけて、最終的にヤクザになるという過程です。
この青少年が徐々に不良になってしまい、
やがてやくざになってしまう過程を防ぐのが「がん予防」です。
そのため、必要な手段は家庭環境を整えたり、教育したり、相談にのったりすることになります。
それが禁煙だったり、ピロリ菌の除菌だったり、肥満の予防だったりします。
遺伝子変異が入ってしまう要因を、長期間にわたって減らすという作業です。
これらは短期的な作業というよりは、長期的な健康維持に近いものです。

それに対して、他人に悪行の限りをつくしているヤクザに対しての対処が
「がん治療」です。
警察が悪いことをしているヤクザを逮捕して、組を潰そうとする作業にあたります。
この方法は、さきほどの青少年を不良にしないという方法とは全然違うことは想像できると思います。
のんびりと相談にのって、何年もかけて厚生しようというのでは、
あっという間に街をヤクザに占拠されてしまいます。
がん細胞はものすごい速さで増殖するわけですから、
短期的に殺すための強力な治療が必要になります。
それが抗がん剤や、放射線治療、手術だったりするわけです。


<大須賀覚先生の引用おわり>


ぶどう、お米、お茶、紅茶、無添加コチュジャン、自然栽培のじゃがいも&たまねぎのご注文は
錦自然農園フルーツストア

がんになったら「代替療法」と「病院治療」とどちらにするかと迷う前に知っておきたいこと

「もしがんになったら、代替(自然)療法と病院で治療するのとどっちにする?」
と考えてみたことがありますか?
私はあります。普通の病院治療をすると思っていました。
だって自然療法って、時間がかかりそうだから。

熱が下がらず咳が止まらないのに、病院にいかず、寝たりおきたりしたがら3週間かけて治した友人とか、手術すれば数日で動けるようになるのにあえて手術を拒否して全治数ヶ月にした人とか、自然療法大好きな友人たちの治癒の物語を聞いていたので、

仕事が大好きでせっかちな私としては、そんなに時間かけていられない、と思ったのです。
ちゃちゃっと済ませたい、と。

実際にがんとわかったあとは、

1  病院で手術、抗がん剤(数日でストップ)
2  代替(自然)療法
3  病院で抗がん剤+代替(自然)療法

この順番で。
どちらを選ぼうと、がんの真実はいまだ明らかではなく、確実な治療法の発見に人類はいたってないのですが、

「代替療法(自然療法)」か「病院治療(標準治療)」かで迷うときのために
判断材料になるかもしれないことを少々かきます。



:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

がんの標準治療は、安価で、遅れている治療か

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


こう考える人はけっこういます。
お金と知性がない人が病院を頼る、と考える人も。

がんの標準治療が、不当に低く見られている最大の理由は、
支払額が安いからだといわれます。
それ、正しい気がします。
人は簡単に得られるものや、安く手に入るものには、敬意を払えない。

どこででも買えるおもちゃは、乱暴に扱い、
50年後、数万円の付加価値がついた同じおもちゃは宝物扱いになるのと似ています。

日本の医療費は実際、大量生産のおもちゃのように安い。

それは日本国民であることの最大のメリットといってもいいかもしれない、高額医療費制度のおかげ。
一ヶ月に支払う病院への支払いに限度があるから、どんなに高値の薬が処方されようと、ただみたいな額しか払わなくてすむのです。
医療費のほとんどを国が払ってくれるといってもいいくらいです。

先月、6月の間に病院と調剤薬局が私に請求した金額を計算してみたら
60万2800円でした。
5月はもっと多かった。
でも月の支払いは我が家の場合、35,400円。8月からは24,600円。

私の大腸がんの手術代金は150万円くらいだったと記憶していますが、
その手術前の検査入院で一ヶ月の支払い限度額を超えていたので、実質タダでした。

国民皆保険制度が1958年に整うまでは、国民の3分の1は保険に入っていませんでした。
昔の映画や漫画に、「お医者さんに支払えないから病院にいけない」というかわいそうな人の話がでてきますが、
この時代、今とは真逆で、病院の待合室に老人の姿はほとんどなかったそう。

安価=誰でも受けられる=価値が低い
高価=誰でも受けられない=価値が高い

そういう感覚が一般的であることは、
「高額医療を受けるお金さえあれば、がんも治る」
と信じている人のあまりの多さからも感じます。

陽子線治療と重粒子線治療のみ、がん保険の先進医療保険が使えることを知っている人が私の周囲にはけっこういて、
「受けられないの?」とこれまで何度か聞かれました。

私の症状はどちらも適用できないの、と答えますが、
この治療で治る率が高いという話も実際にはなく、
この治療が受けられさえしたら治るのにね、お金がなくて気の毒ね
という話でもないのです。

もし治る率が高い治療法なら、保険適用されるでしょう。
保険適用にしてどんどん治したほうが、
わたしのような人に年間何万人も、一ヶ月50万以上お金をだしてあげるより、ずっと国の財政は楽になります。

健康保険の適用にならないのは、これらの療法が、
代金は高くても、がんを治す確率は低いからにほかなりません。

一ヶ月三百万円(今は半額だそうです)でもオプジーボという薬が保険適用になったのは、
ある種の肺がん患者に、この薬が高い確率で効くと証明されたからです。

キキキリンさんさんが通っているという鹿児島のクリニック(先進医療保険は使えない)で
治療を受けられないのか、という質問も何度か受けました。
そのクリニックの放射線治療も私の症状は適用ではないです。

このクリニックに対しても、
ここで治療を受けるお金さえあればガンは治る、と誤解をしている人は多いですね。

キキさんにはあう治療法のようですが、筑紫哲也さんはじめ、治療とあわず、なくなった人が
たくさんいることも聞き及んでいますし、やはり普通の代替療法と同じく、
治る人は治るが、治らない人は治らない。そしてその治癒確率は発表されていない。
宣伝上手なクリニックなんですね。

「標準治療」は、アメリカで使われている用語の直訳だそうです。
あちらでは「スタンダード・セラピー」とか「リコメンド・セラピー」と呼ばれているそう。
だったら「リコメンド」にして欲しかったな。
推奨療法のほうがイメージよかったのに。

なにゆえ推奨するかといえば、治る人の確率がほかの方法より高いから。
安いのは日本に皆保険制度があるから。
それがなければ私も、どんなに医学の進歩が報じられようが、自分には縁のない話と指をくわえているしかなかったのです。
地球上のほとんどの人は、病院に行くお金がないか、病院がないか、どちらかの理由で代替療法(自然療法)に頼るしかない。
どちらにしようか選べるだけで、日本人はとんでもなく恵まれていると言うべきでしょう。



:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

代替治療は、知的な人が選ぶ、これからの医療か

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


20年ほど前のこと。
中国では、レチノイン酸(ビタミンA酸)の錠剤で
白血病の一種である急性前骨髄球性白血病を治していることを
愛知県立がんセンターの医師が聞きつけたそうです。

典型的な代替療法です。

大量ビタミンC療法と似ていますが、プラシーボ以外の効果がないともいわれるわりに高価な大量ビタミンC療法と違って、
中国の大学病院の医師が教えた治癒率は、なんと96%。そしてアホみたいに安い。

半信半疑ながら上海の医師からその薬をわけてもらって臨床実験を重ねてみると、
愛知県のその医師がやっても、80%以上の高い率で患者が次々と治っていく。
世紀の大発見と、医師はこの効果を学会で発表したそうですが、
「そんなもんで治るわけない」と最初はうそつき呼ばわりされ、相手にされなかったとか。
やがて、本当に「そんなもんで治る」ことが国際的に証明されるに至り、
ついに薬品会社によって製造販売されるようになり、もちろん保険対象になりました。
安価なうえ治癒率の高いこの薬の登場で、年間20億円くらい医療費が削減されたそうです。

結局、代替療法と標準医療のあいだに、絶対的な線引きはないのですね。

効くと証明されさえすれば、代替療法のカテゴリーから標準医療へ転じ、
少しの人を治すのではなく、たくさんの人を治すべく制度を整える用意は、
日本はもちろん、どこの国にもあるのです。


ちなみに格闘家のアンディ・フグは、
この薬が登場した1990年代よりあとに、急性前骨髄球性白血病で亡くなりました。
この薬で治療したけれど、彼の場合、病気の進行が急激すぎて薬が効かなかったそうです。


アンディ・フグと違って、治せる医療があるのに適用を拒否して代替療法にこだわった人に
スティーブ・ジョブスがいます。


ジョブスの細胞を調べたドクターは、
「やった、これはすい臓がんじゃない。膵内分泌腫瘍だ、これなら治る」
と、涙して喜んだとか。
膵内分泌腫瘍はゆっくりと悪化する珍しいタイプのすい臓がん。
手術すれば高い確率で治るのに、
手術に偏見があったジョブスは、手術を拒否して、代替(自然)療法に取り組みます。
ニンジンとフルーツのジュースを大量にとる菜食、鍼、心霊治療、ハーブ療法、ジュース断食、腸の浄化、水治療、負の感情の表出などをしたとされますが、
彼の財力と情報力、人脈があれば、試した代替療法の内容は相当ディープだったろうと想像します。
(知りたい!)

ゆっくり悪化するがんだったがゆえに、病気の発覚から8年も生きられたのですが、
自然療法のかいもなくがんが広がり、結局はすい臓がんにはとても推奨されない肝臓移植手術を含む三回もの手術を行ったことを考えると、

「どうして最初に、手術で簡単に治るうちに、標準医療をしなかったのよ!」 

と家族や友人たち、たぶんジョブス自身も思っただろうなあ・・・・


アメリカのエール大学で、
281人を対象に代替医療(効果が科学的に証明されていない方法)で
がん治療をした人を追跡した調査があるのですが、
代替医療で治そうとした人の診断後5年以内の死亡率は、
標準医療で治そうとした人の2.5~5倍だったそう。

代替医療を選ぶ人は、標準医療を選ぶ人より
若く、もともとの生活習慣が健康的で、知的で、年収も高い場合が多い。
つまり、もともと生存率が高そうな人たち。
にもかかわらず、これだけ生存率に差がついてしまった。

また、この調査は初期の治療しかカバーしていないので、
代替医療が効かないから標準医療に転向した私のような人をいれていない。
それでもこれだけの差ができたということは、
何を意味するかです。


代替医療を否定しているわけではありません。
わたしも、あれこれやっています。

気になるのは、代替医療を推進している人は、ほとんどの場合、患者ではない人です。


患者の苦しみを知らない人です。
何が起ころうと責任とらない人です。
そしてがんをビジネスにしている人です。
そういう人は、たいてい標準治療を悪く言う。


大量生産されているおもちゃのように安い標準治療のワルクチを宣伝材料にして、
高額なおもちゃを売っている人たちのおショウバイが気になります。


今日の内容は
わが主治医の押川先生の動画を見て
これはもっと広く伝えたい、と思いまして
書きました。

押川先生の動画





7月から収穫開始! 殺菌剤・殺虫剤・除草剤の使用ゼロの
葡萄の受付始まりました!

桃は前期が終わり、後期の収穫が7月半ばよりスタート予定。
新規のご注文は終了しております。
錦自然農園フルーツストア