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地図のない旅

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12月15日の野菜セットです。今週はどうなりますかまだ未定です。


あけましておめでとうございます。
明日でなんと
錦自然農園に嫁入りして八年目です。
「ダメだったら帰ってきていいよ、ほーらねー、とか言わないから」
という声に見送られて東京を出た日から、ずいぶんとまあ、遠いところに来ているなあ。


先月のアメリカ旅行のときに、あれ、と気づきました。
ワタシたちっていつも「地図のない旅」してない? と。

地図もなく旅をすれば、
しなくていい苦労をするし、無駄な時間を費やすことになり、望んでいるわけではないのに手間隙がかかる。
最悪。

先月の旅で、日本から地図もガイドブックも用意しなかったのは、
地図やガイドブックくらいどこでも買える、と思ったからなのに、
世の中はネットでなんでも情報をとってくる社会になっていて、
「地図もガイドブックも、レンタカー屋にもコンビニにもおいてない」「本屋なんかどこにもないし」

地図をやっと手に入れたのは、アメリカついて三日目。
日本のJAFにあたるAAAの支店に飛び込んで、やっとローカルの地図に出会えたです。

それまでは、何をしていたかというと、だいたいこっち、と進路がわかる程度の大きな地図をたよりに
フリーウエイを爆走していただけ。
どういう理由か、スマホ(アイフォン)がネットに接続できない時間が多くて、ナビとして肝心なとき役に立たず。

地図のない旅
ってなんだか、かっこつけた紀行文みたいな音の響きですが、現実に、地図もなく、ほぼ何も事情がわかってない異国で、
次にどこにいくのか、最終的にどこを目指すのかもはっきしりないまま、車を超高速で走らせている・・・・なんて
何がなにやら、頭バクハツしそーーだよーーー
という時間が、けっこうあったりしました。
楽しくないわけではないのですが、えきさいてぃんぐすぎるのです。

「えーー!」と驚く私に
「べつにそんなに騒ぐことじゃない」という対応をするおっとの図式

で、途中で気づいたのですが、
これは、ワタシが熊本にきてからふたりでやってる農業と同じじゃないかと。

「えーーー!年収百万ちょっとなの?」
「べつにそんなに(以下同文)」

ゴールは
リッチな農園なのか、無農薬無肥料の果樹栽培なのか、農業をやめずにすむことか、
お客さんが幸せになるフルーツづくりなのか

とにかくこの8年、超高速でフリーウエイをかっとばしてきたことはまちがいない
ときにはゴールがあることも、何かを目指していることもすっかり忘れ、それでも毎日どこかには必ずたどりついて、
喜んだり、反省したりして、なんとか今にいたる。

地図はないけど、ナビは壊れているけど、
わりとよく働くのが、ツマのアンテナです。

アリゾナの山中で、もう自分たちのヘッドライトしか、文明がともしてくれる明かりはない!
早くねぐらにつかないと、ここ「コヨーテ注意エリア」だよ~~ってときに、

「引き返そう、どこかで間違えた!」とオタつくオットに、
「大丈夫、前に進んで!」と目をまっすぐ前に向けて冷静に前進を命令するツマ。

「えーー、でも~~だと~~~~だから」と理論的に反論する夫。
「大丈夫!」。理屈なし、説明なしのツマ。

こういうシーンが何どか繰り返され、だんだんとツマのいうことは当たってること多かりしことが証明されていき
ついに、おっとはつまから、こう言い渡されるのでした。

「わたし、説明はできないけど、説明求めないで、黙ってついてきてくれる?
説明求められるとめんどくさくなって、もういいよ、あなたのすきにしていいよ、って思ってしまう。
間違ってたときに私が、だからあのときそうじゃないかと思ったんだよ、というの。これ、あなた、いやでしょ?」

おっとは意外にも、にこにこして、うん、というのでありました。

「ワタシの熊本のともだちの、複数のヒトから聞いたことなんだけど、
男がやろうとしていることを見て、
それ間違っているのにな、とやらないほうがいいのになと思っても
女に指図されるのがいやな男のプライドをかんがみて、何も言わないんだって。
やっぱり失敗したなあと思っているけど、忠告とか指図が嫌いな男のプライドのほうを大事にするんだって。
そんな怖いこといやよね? あなた、そういうの、いやじゃない?」


旅は人生。人生は旅。よくぞいったもんです。


地図のない旅が好きなクセは、健康問題にもおよんでおります。
誰かがやった旅のあと追いをしているわけでも、地図やガイドブックがあるわけでもないんですが、
ワタシのアンテナにひっかかるのはコッチダ~~、とやってます。
ひとのせいにはできません。自分を実験台にしてこの道がどこに続くのかを試している最中ですから。


まったく呆れるくらい、いっつも、やることが同じです。

このパターンが好きなのか、と問われれば、それしかできないと返事するしかありません。



もう新米とも、新規就農ともいえない8年目(オットは15年目です)なのに。

相変わらず、スムーズにできないことの多い、
信じられないくらいジタバタとギクシャクの多い毎日をやっている
正直と誠実しかとりえがない錦自然農園。

この不恰好な、ギクシャクぶりに理由があるとすれば、

こういうふうにするのが世間の普通、とか
まともな農園はこういうふうにするんだ、とか
これが最近の流行、とかを踏襲することが、ことごとく、なぜか、できず
できることは、いちいち自分らのアンテナに聞いて、進むことだけ・・・・・のせいかもしれません

こういうところですが、今年も、うんざりしないでお付き合いしてやってください。
どうぞどうぞよろしくお願いします。


追記
今季はキムチを作らないことになりました。
すみませんがよろしくお願い申し上げます。


錦自然農園フルーツストア

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