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がん治療をめぐる本当の真っ黒な闇 ②

もう30年も前の本になるんですね。
ノンフィクション作家・千葉敦子さんの名著
 『よく死ぬことは、よく生きることだ』(文芸春秋 1987)からの引用です。

30年たって
変わったのは、「民間療法」→「代替療法」「統合療法」となり格段に、イメージアップしたこと。
驚くほど変わってないのは、以下の太字の部分です。


「民間治療法の開発者は、たいてい既存の医学界とは関係ない、独立した研究者で、
勇気にあふれたカリスマの持ち主ということになっている。
中には医学博士号を持った人までいて、これが一番始末に悪い。
彼らは医学用語をゆがめて使い、
いかにももっともらしい説明をつけて説法するので、
素人はひっかかりやすいのだ」


「がんにかかった約半数は究極的には死ぬのが現状であるため、
それが民間療法の暗躍する土壌をつくっているようだ。
これらの多くは全くむだであり、大きな危険をも伴う。
このような治療に日本人が注いでいる無駄金の膨大さは想像を絶する。
がんがどういう病気であるか、
現代医学の提供する治療法がどういうものか、
を理解していない
場合が多い」


断っておきますが、
「代替療法」「統合療法」という言葉のすべてを否定するわけではありません。
今、がん患者の半数も死にません。


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がんがどういう病気かを
情報発信者も、患者も本当には理解していない。
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子供向けのがん教育が一部で始まったそうですが、
大人向けのがん教育は誰もしていない。
だから世のほとんどの人は本当には、がんを知らない。
私も知らなかったです。

がん発生の機序を知らないから、
食事でがんが予防できると信じられています。
喫煙が、がんの発生と因果関係があることは確定しているそうですが、
飲酒に関しては、一部のがんをのぞき、ほぼ確定というレベルで確定まではいってないそうです。

なぜいまだに、「飲酒」「農薬」「添加物」等とがんの因果を結論づけることができないのかというと、
がんの発生の機序(メカニズム)が完全にわかっているわけではないこともひとつ。
わかってないから治せない。


科学が進歩したといってもまだ、入り口をちょっと開けたところくらいまでしか
医学のことも、宇宙のことも、人類はわかってないということを
山中伸弥先生も、NHKで話していましたし、
多くの誠実な科学者が繰り返し言っていますが、
聞いている私たちは、つい忘れてしまいます。


アメリカ国立ガン研究所が発表した「デザイナーフーズ」のピラミッドを
見たことがありますか。

健康に興味がある人はよく知っているのでしょうけれど、
私はがんになってはじめて知りました。

これはがんを予防すると度合いの高い順にピラミッド化されているとしばしば誤解されています。
誤解を前提にして、健康本に掲載されているのを何十回も見ました。
医師が監修している本でもしかり。

がんがわからないのに、がんを予防できる食品が
そうそう簡単に、わかるわけがないじゃないですか。
とは誰も思わないようで。

このピラミッドが確かなら病院食はにんにくだらけ、ハーブだらけになりますよ。
だって早く治ってもらわないと、アメリカでも日本でも、
ガンの医療費で国費が圧迫されて困ってるんですから。

このピラミッドは、
研究論文が多く、効果が信頼できる度合いが高い順にピラミッド化されているそうです。
にんにくは、がん予防に効果が高い、からトップに近いところにあるのではなく、
がん予防に関する信頼できる研究がすでに多くなされており、
がんを予防できると信頼できる度合いが高いから、にんにくが上位にきているそうです。

食事で予防できることが医学的に証明されたのは、
今年4月に発表された「ナッツを食べることで大腸がんの再発が防げる」だけだそうです。

ブロッコリーも、胡麻も、フコイダンも、アガリスクも、ケトン食も、マクロビオティックも、玄米も、
がん予防への効果は医学的にエビデンスといえるレベルでは証明されていません。
上記が証明されていないのだから他の成分材料もしかり。


食事でがん予防できるとはっきりできないし、
食事でがんを治せるかどうかもはっきりできない
これが人類の現在地点です。


しかし、データやエビデンスとはべつに、
がんを食事で治したと主張する人は世界中にいます。
年間何十万人も新たに増えているがん患者の総数にすれば、とても少数であったにしても。

そういう人たちのことをどう思いますか、と
私の主治医の押川先生に聞いてみましたら、

「F1で優勝したのは、エンジンオイルを変えたからだと主張するようなもんですね」

エンジンオイルを変えたのは確かかもしれないけど、ほかにもたくさんの勝因が考えられるでしょう。
チームのメンバー構成、エンジン開発、車体開発、ドライバーの選択・・・・

からだというメカニックに備わる無限の要因を無視して、

「重曹にメープルシロップをいれて飲んだらがんが消えた」
「春うこんを飲んだら四ヶ月で四期の大腸がんが消えた」

というのは、体を知らないからいえるだけ?

F1のことなら、しろーとは黙ってろ、と怒られるからめったなことを皆言いませんが、
体のことになると、なぜかしろーとが「物知り顔」で断定したり発信しています。


いろんな事実があります。
玄米だけで、ニンジンジュースと減塩食で、●●というサプリで、飲尿で
がんを消した! という事実、あるいは主張。
こうしたことは、

予備校にいかず、1年の勉強で司法試験に受かった人がいる

という事実があることと似ているかもしれません。

代替療法と違って、
それを聞いて、自分にもできると発奮して勉強する人はあまりいないのですが。
苦痛と努力がともなうことに、人はそうそう手を出せません。

代替医療は、そこが違います。
レアな人の話でも、「やるのはタダだし、私もやってみよう」とすぐに思えます。
あるいは、「それくらいなら(お金)出せるかな」とトライアルに踏み出せます。
理由は、苦痛なくできるから。
積極的な人、行動的な人(わたし)ほど、すぐにやる。

時間とお金がふんだんにあるなら、
世の中にあふれる「これで治った」という例をすべて試すこともできます。


「標準医療が正しいと思っている人はなにかと、
エビデンスと信頼にたるデータであるかどうかが重要だというけれど、
そんなのどうでもいいじゃん。治った人がいる事実があるんだから!」

治る方法を探す患者と家族は、わりと、こんなふうに思いがち。


「●●大学の医学博士である●●教授がいいって言ってるんだから間違いない」

「ここに、ステージ●の●●がんだったのに、こんなに元気になったって体験談がいっぱいのってるし、
治癒例が、こんなにたくさんあるし、だいじょうぶ。信用できるね」


でもここで、がん患者と、これからガンになるかもしれない人、その家族なら、知らなくてはいけない事実があります。


切ればすぐ治るがんは別にして、
がんは広がり続けるのです。
ある時点まではゆっくりと。突破点を越えたらスピーディに。


いろんなことを試している時間はないのに、
患者も家族も、時間がないことを知りません。
元気でいられるのは、今のうちかもしれないのです。



ソースがハンパなネット情報や、
もしも効かなかったときに謝罪する気もない情報を

患者や家族に伝えてしまうと、
時間を無駄に使わせることにつながり、
それがときに、たいへんなデメリットになることを
知らない人が多いのは、どうなんでしょう。

子供のがん教育などしてる場合か。大人のガン教育を急げ、という声はあるそうですが、
病気になる前に病気のことを知りたい人が少数派であるということは大きい。
その点、ショッキングなネット情報のほうが、エンタメになる。
誤情報ほど広まりやすい。


それでも、がんを勉強しようという気になれば、
ネットに医療者向け治療ガイドラインが掲載されており、
誰でも読むことができます。医学生の読む本を本屋で買うこともできます。
それよりなにより、国立がん情報センターのウエブサイトはたいへん充実しており、
知りたいレベルに応じて答えてくれます。

アメリカではがんの患者に対して「質問すること」を義務化していると千葉敦子さんが書いていました。
質問するには、勉強しなければならない。
じぶんで薬局にいって抗がん剤を買おうと思える土壌はそこにあるのかもですね。



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がん患者ほど金離れのいい集団はいないことを
医療と健康食品に関わる人たちは知っている
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がんになると、好むと好まざるにかかわらず、
さまざまなやりかたで繰り出される、一見して広告とみえないものも含む、
代替医療の広告の海を泳いでいることに気づかされます。

がん患者のみなさーん、ここでお金をつかいなさーい

呼び込みのお兄さんがひしめく目抜き通りを歩いているようなものです。
大手出版社から出されている書籍も、
ブログも、
実態は広告であることが多く、
フェイスブックももちろん、広告とは見えないように広告しています。


「がん」とタイトルについているブログや本が急速に増えている理由は、
法律で禁じられている「体験談」の紹介がしやすいからという一面もあります。
ブログでも体験談を出すのは本当はダメなんですけどね。
健康によい商品を販売する人にとって、

フェイスブックは体験談の温床になっていて、性善説で受け入れてかかると危険です
「わたし」というどこの誰かも知らない人の「体験談」がステマでない可能性はゼロではない。
「わたしはそれで治った」というリアルなコメントを、「へーそんなんだーー」と受け入れるのは
とってもデンジャラスです。


がん患者が
糖尿病や白内障や認知症やリューマチなどの患者たちと違うのは、

お金をたくさん使う

ところです。

ガン保険に入っていたら、最初の時期に百万円とか三百万円とか受け取っています。


不幸にしてそんな一時金がない(私のような)患者でも、
がんというだけで、お金の使い方が変わります。
チャレンジ好きですから・・・・
夫も海外国内からネットで取り寄せるから
ほとんど飲んでないサプリがうちにはいっぱいあります。
「もうぜったいにしないで」と厳命したのは最近のこと。
いくら使ったか計算する気はないですが、ビンボウな二人のふだんの金遣いとは
違う次元に夫婦で飛んでいってしまいました。

周囲に聞いてみても、

「がんと聞いて頭に血がのぼって1年で2百万円、サプリメントに使った」

という人がいてびっくりです。ふだん冷静沈着な、知的なお仕事の人なんですよ。


でも、これまでの見聞を総合すると、
ことがんに関しては、数百万使ったという人は、けっして少数派じゃないようです。

こんなにお金を使う集団がどこにいるでしょう。


ここには当然、魑魅魍魎がうようよと集い、
ゆがんだ構造が生まれます。



また続き書きます。
えぐいことかきたくないけど、
被害者が増えてほしくないし、助かる人は助かって欲しい。
私も押川先生に「エビデンスがない。効かないんじゃないですか」といわれた代替療法をやってます。
厚労省だってエビデンスがないからってすべてを否定したりしてません。
気持ちよく、楽しく、そこはかとなく(笑)効果を信じられるものをやってます。
問題はそこじゃないんです。


前期の桃はあと一週間で終わり、7月の最初の10日間ほど桃のない時期がきます
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