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がんになったら「代替療法」と「病院治療」とどちらにするかと迷う前に知っておきたいこと

「もしがんになったら、代替(自然)療法と病院で治療するのとどっちにする?」
と考えてみたことがありますか?
私はあります。普通の病院治療をすると思っていました。
だって自然療法って、時間がかかりそうだから。

熱が下がらず咳が止まらないのに、病院にいかず、寝たりおきたりしたがら3週間かけて治した友人とか、手術すれば数日で動けるようになるのにあえて手術を拒否して全治数ヶ月にした人とか、自然療法大好きな友人たちの治癒の物語を聞いていたので、

仕事が大好きでせっかちな私としては、そんなに時間かけていられない、と思ったのです。
ちゃちゃっと済ませたい、と。

実際にがんとわかったあとは、

1  病院で手術、抗がん剤(数日でストップ)
2  代替(自然)療法
3  病院で抗がん剤+代替(自然)療法

この順番で。
どちらを選ぼうと、がんの真実はいまだ明らかではなく、確実な治療法の発見に人類はいたってないのですが、

「代替療法(自然療法)」か「病院治療(標準治療)」かで迷うときのために
判断材料になるかもしれないことを少々かきます。



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がんの標準治療は、安価で、遅れている治療か

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こう考える人はけっこういます。
お金と知性がない人が病院を頼る、と考える人も。

がんの標準治療が、不当に低く見られている最大の理由は、
支払額が安いからだといわれます。
それ、正しい気がします。
人は簡単に得られるものや、安く手に入るものには、敬意を払えない。

どこででも買えるおもちゃは、乱暴に扱い、
50年後、数万円の付加価値がついた同じおもちゃは宝物扱いになるのと似ています。

日本の医療費は実際、大量生産のおもちゃのように安い。

それは日本国民であることの最大のメリットといってもいいかもしれない、高額医療費制度のおかげ。
一ヶ月に支払う病院への支払いに限度があるから、どんなに高値の薬が処方されようと、ただみたいな額しか払わなくてすむのです。
医療費のほとんどを国が払ってくれるといってもいいくらいです。

先月、6月の間に病院と調剤薬局が私に請求した金額を計算してみたら
60万2800円でした。
5月はもっと多かった。
でも月の支払いは我が家の場合、35,400円。8月からは24,600円。

私の大腸がんの手術代金は150万円くらいだったと記憶していますが、
その手術前の検査入院で一ヶ月の支払い限度額を超えていたので、実質タダでした。

国民皆保険制度が1958年に整うまでは、国民の3分の1は保険に入っていませんでした。
昔の映画や漫画に、「お医者さんに支払えないから病院にいけない」というかわいそうな人の話がでてきますが、
この時代、今とは真逆で、病院の待合室に老人の姿はほとんどなかったそう。

安価=誰でも受けられる=価値が低い
高価=誰でも受けられない=価値が高い

そういう感覚が一般的であることは、
「高額医療を受けるお金さえあれば、がんも治る」
と信じている人のあまりの多さからも感じます。

陽子線治療と重粒子線治療のみ、がん保険の先進医療保険が使えることを知っている人が私の周囲にはけっこういて、
「受けられないの?」とこれまで何度か聞かれました。

私の症状はどちらも適用できないの、と答えますが、
この治療で治る率が高いという話も実際にはなく、
この治療が受けられさえしたら治るのにね、お金がなくて気の毒ね
という話でもないのです。

もし治る率が高い治療法なら、保険適用されるでしょう。
保険適用にしてどんどん治したほうが、
わたしのような人に年間何万人も、一ヶ月50万以上お金をだしてあげるより、ずっと国の財政は楽になります。

健康保険の適用にならないのは、これらの療法が、
代金は高くても、がんを治す確率は低いからにほかなりません。

一ヶ月三百万円(今は半額だそうです)でもオプジーボという薬が保険適用になったのは、
ある種の肺がん患者に、この薬が高い確率で効くと証明されたからです。

キキキリンさんさんが通っているという鹿児島のクリニック(先進医療保険は使えない)で
治療を受けられないのか、という質問も何度か受けました。
そのクリニックの放射線治療も私の症状は適用ではないです。

このクリニックに対しても、
ここで治療を受けるお金さえあればガンは治る、と誤解をしている人は多いですね。

キキさんにはあう治療法のようですが、筑紫哲也さんはじめ、治療とあわず、なくなった人が
たくさんいることも聞き及んでいますし、やはり普通の代替療法と同じく、
治る人は治るが、治らない人は治らない。そしてその治癒確率は発表されていない。
宣伝上手なクリニックなんですね。

「標準治療」は、アメリカで使われている用語の直訳だそうです。
あちらでは「スタンダード・セラピー」とか「リコメンド・セラピー」と呼ばれているそう。
だったら「リコメンド」にして欲しかったな。
推奨療法のほうがイメージよかったのに。

なにゆえ推奨するかといえば、治る人の確率がほかの方法より高いから。
安いのは日本に皆保険制度があるから。
それがなければ私も、どんなに医学の進歩が報じられようが、自分には縁のない話と指をくわえているしかなかったのです。
地球上のほとんどの人は、病院に行くお金がないか、病院がないか、どちらかの理由で代替療法(自然療法)に頼るしかない。
どちらにしようか選べるだけで、日本人はとんでもなく恵まれていると言うべきでしょう。



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代替治療は、知的な人が選ぶ、これからの医療か

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20年ほど前のこと。
中国では、レチノイン酸(ビタミンA酸)の錠剤で
白血病の一種である急性前骨髄球性白血病を治していることを
愛知県立がんセンターの医師が聞きつけたそうです。

典型的な代替療法です。

大量ビタミンC療法と似ていますが、プラシーボ以外の効果がないともいわれるわりに高価な大量ビタミンC療法と違って、
中国の大学病院の医師が教えた治癒率は、なんと96%。そしてアホみたいに安い。

半信半疑ながら上海の医師からその薬をわけてもらって臨床実験を重ねてみると、
愛知県のその医師がやっても、80%以上の高い率で患者が次々と治っていく。
世紀の大発見と、医師はこの効果を学会で発表したそうですが、
「そんなもんで治るわけない」と最初はうそつき呼ばわりされ、相手にされなかったとか。
やがて、本当に「そんなもんで治る」ことが国際的に証明されるに至り、
ついに薬品会社によって製造販売されるようになり、もちろん保険対象になりました。
安価なうえ治癒率の高いこの薬の登場で、年間20億円くらい医療費が削減されたそうです。

結局、代替療法と標準医療のあいだに、絶対的な線引きはないのですね。

効くと証明されさえすれば、代替療法のカテゴリーから標準医療へ転じ、
少しの人を治すのではなく、たくさんの人を治すべく制度を整える用意は、
日本はもちろん、どこの国にもあるのです。


ちなみに格闘家のアンディ・フグは、
この薬が登場した1990年代よりあとに、急性前骨髄球性白血病で亡くなりました。
この薬で治療したけれど、彼の場合、病気の進行が急激すぎて薬が効かなかったそうです。


アンディ・フグと違って、治せる医療があるのに適用を拒否して代替療法にこだわった人に
スティーブ・ジョブスがいます。


ジョブスの細胞を調べたドクターは、
「やった、これはすい臓がんじゃない。膵内分泌腫瘍だ、これなら治る」
と、涙して喜んだとか。
膵内分泌腫瘍はゆっくりと悪化する珍しいタイプのすい臓がん。
手術すれば高い確率で治るのに、
手術に偏見があったジョブスは、手術を拒否して、代替(自然)療法に取り組みます。
ニンジンとフルーツのジュースを大量にとる菜食、鍼、心霊治療、ハーブ療法、ジュース断食、腸の浄化、水治療、負の感情の表出などをしたとされますが、
彼の財力と情報力、人脈があれば、試した代替療法の内容は相当ディープだったろうと想像します。
(知りたい!)

ゆっくり悪化するがんだったがゆえに、病気の発覚から8年も生きられたのですが、
自然療法のかいもなくがんが広がり、結局はすい臓がんにはとても推奨されない肝臓移植手術を含む三回もの手術を行ったことを考えると、

「どうして最初に、手術で簡単に治るうちに、標準医療をしなかったのよ!」 

と家族や友人たち、たぶんジョブス自身も思っただろうなあ・・・・


アメリカのエール大学で、
281人を対象に代替医療(効果が科学的に証明されていない方法)で
がん治療をした人を追跡した調査があるのですが、
代替医療で治そうとした人の診断後5年以内の死亡率は、
標準医療で治そうとした人の2.5~5倍だったそう。

代替医療を選ぶ人は、標準医療を選ぶ人より
若く、もともとの生活習慣が健康的で、知的で、年収も高い場合が多い。
つまり、もともと生存率が高そうな人たち。
にもかかわらず、これだけ生存率に差がついてしまった。

また、この調査は初期の治療しかカバーしていないので、
代替医療が効かないから標準医療に転向した私のような人をいれていない。
それでもこれだけの差ができたということは、
何を意味するかです。


代替医療を否定しているわけではありません。
わたしも、あれこれやっています。

気になるのは、代替医療を推進している人は、ほとんどの場合、患者ではない人です。


患者の苦しみを知らない人です。
何が起ころうと責任とらない人です。
そしてがんをビジネスにしている人です。
そういう人は、たいてい標準治療を悪く言う。


大量生産されているおもちゃのように安い標準治療のワルクチを宣伝材料にして、
高額なおもちゃを売っている人たちのおショウバイが気になります。


今日の内容は
わが主治医の押川先生の動画を見て
これはもっと広く伝えたい、と思いまして
書きました。

押川先生の動画





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