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もっと早く喫煙をやめていればよかった

がんについて詳しくなればなるほど、お知らせしたいことが増えていきます。
農園と関係ないトピックにみえますが、お客様にお知らせしたいことを書いてきた
スタンスは変わりません。今はがんの話こそ、農園からお知らせしたいことなんです。
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わたし、元スモーカーです。
20代でやめときゃよかった、と思ってます。
がんになる原因のほとんどは、偶然的に発生するDNAのコピーミスで、
女性の場合、たばこが原因でがんになるのは8%であったとしても
(男性は30%前後)。

26歳の私が以下のことを知らされていたら、
ニコチン中毒をふりきって、やめたのになあと思います。
以下は、26歳の自分に向けた説教です(笑)


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世界中でタバコの消費が急激に増えたのは、
パイプや葉巻が中心の喫煙シーンに、紙巻きタバコという選択肢が加わってからでした。
新聞紙で巻いてみたら具合がいいことを発見したトルコ人による発明だといわれます。

紙巻きタバコはあっという間に喫煙者と喫煙量を増やし、
20世紀初頭のアメリカの一人当たり消費量は年間3500本。
葉巻も相変わらず隆盛で、年間60億本吸われていたそうです。
イギリスはもっと多く、スコットランドの喫煙量(一人当たり)はアメリカの2倍でした。


そして1947年。
イギリスの国家統計局は、イギリス人の肺がんの死亡率が
20年で15倍になったと発表しました。


イギリスと状況は似たりよったりのアメリカでは、たばことがんの因果関係が
1940年代から研究されていました。

喫煙すると、がんになりやすくなる! 
1956年に行われた大規模なコホート調査で最終回答が出たかに見えましたが、
ジャーナリストも、医者も、企業経営者も、政治家も、ほぼ全員喫煙者ですから、
一部で研究結果を揶揄する広告が出た以外では、みごとに無視を決め込み、
ヒステリックなタバコ嫌悪論などまったく起こりませんでした。


当時の医者はキャメルが好きで、医師の会合などではタバコ会社が無料で配布したそうです。
こうしたタバコと知識層のイメージのつながりを、広告も補強していました。

かの有名なマルボロの広告は、世界で最も影響力のあった広告といわれるそうですが、
タバコ業界の急激な進展を支えたのは、彼らの卓越したマーケティング力です。

タバコは、

「若者の反抗精神」とのシンボル、「男らしさ」のシンボルとして
ハリウッド映画やテレビドラマに効果的に使われ、
喫煙=かっこいい、というイメージを拡散しました。

また、「男女平等、フェミニズム」のシンボルとして
精神的に自立した女性は喫煙するというイメージを数十年にわたって世界に拡げました。

喫煙文化の底辺に漂うのは、友情、仲間意識、くつろぎ。
非喫煙者にも文句がいえない、言いにくい文化的成熟のイメージを、
たばこの煙は世界に拡げ続けました。


流れを変えたのは、
広告をするからには、反対側の意見からの広告をしなければならない
という法律に気づいたアメリカ人の弁護士です。

おおかたの予想に反して巨大たばこ会社の弁護団を相手に、この弁護士は勝訴、
以降、反タバコ広告がメディアに躍るようになります。

「ペリー・メイソン」などで知られた俳優のウイリアム・タルマンが、
やせ衰えた姿でゴールデンタイムのテレビコマーシャルに登場し、
自らの肺がんを告白したあとで、弱った声でこう言ったそうです。

「たばこを吸っているなら――やめるんだ。負け犬になるな」


アメリカでは80年代から90年代にかけて、たばこ会社は
「がんになるのがわかっていてタバコを売った罪」を患者と遺族に訴えられ、
大規模な訴訟が繰り返されました。


タバコ会社がどれだけタバコの危険性を認識していたかを知るために、
裁判の過程で、タバコ会社が有するたばこ研究所の内部文書へのアクセスが許されました。

内部文書には以下のものもありました。

「ある意味たばこ産業は
専門性の高い、高度に儀式化・様式化された製薬産業の一部門と考えていいかもしれない。
たばこは、ざまざまな生理学的効果を有する強力な薬、ニコチンを含有し、
それを体内に送り届けることのできる特殊な製品である」

世界最大のタバコ会社、フィリップモリスにいたってはこうです。

「たばこは、ニコチンの一回投与量の分配役であり、
たばこの煙は、ニコチンの輸送手段である」


【ニコチン】
タバコ Nicotiana tabacum の葉に含まれるアルカロイドの一種として知られる。
揮発性がある無色の油状液体。精神刺激薬に分類される。
耐性と依存症を生じる。
血管を収縮し血圧を高める毒物及び劇物取締法の毒物。(wikipediaより)


たばこは、普通の使い方で人を殺すことができる唯一の合法的消費者商品である
(「たばこの世界地図」丸善より)


テレビニュースでたばこ訴訟が報じられるたび、
アメリカ人はたばこで家族を失ったと訴える遺族の悲痛な叫びは耳にしたはず。
これ以上の禁煙教育はなかったでしょう。

1970年代から90年代までの20年で、
アメリカのタバコ消費量はなんと半減しました。

世界史上最も劇的な喫煙率の減少だそうです。


欧米で繰り広げられている禁煙キャンペーンは、
「そこまで?」というくらいえげつない空気があるものがありますが、
えげつない広告キャンペーンをしている国は、急激な喫煙者減少に繋がっています。

以下は、2016年の成人男性の喫煙率です。

オーストラリア、カナダ・・・17%
イギリス、アメリカ・・・25%
フランス・・・36%
ドイツ・・・・・33%
日本・・・・・34%
韓国・・・・・41%
中国・・・・48%
キューバ・・・53%
ロシア・・・58%
インドネシア・・・76%


日本では200円台買えたタバコが400円台になったときに、禁煙が進みましたが、
アメリカはもっと強行で、
ニューヨーク州では1箱が1500円前後で販売されています。


日本も(WHOのたばこ規制枠組み条約に)批准しているのに
なぜ禁煙対策が進まないのか。
飲食店を全面禁煙にするだけのことでも、これだけ難航する。
オリンピックを開く国で飲食店が全面禁煙にしないのは前例がないそう。


他の国は、禁煙への取り組みは健康を管理する役所が仕切りますが、
日本には産業の発展をうたう「たばこ事業法」があり、
財務省が強い力を持っているから、これだけ進まない。

年間のたばこの税収は
2兆1千億円。
相続税・贈与税とほぼ同じだそうです。


厚生省が全面禁煙を進めたいといっても、
財務省が反対する。
試算では8400億円(富士経済調べ)損するからですって。
受動喫煙の問題が日本ほど軽んじられている国はなく、
先進国で飲食店の禁煙はあたりまえです。


医療費減らすために、税収入減らさなくちゃいけないなら
医療費減らなくていい! って決断しているのが日本。


禁煙によってがんの罹患率、または死亡率が減るには
20年くらいの時間が必要といわれますが、
アメリカでがんの死亡率が減っているのは、禁煙対策の結果かもしれません。

アメリカのたばこ産業は、国内の消費をとっくにあきらめ、
ターゲットを日本やアジアや、旧ソ連に向けて益々儲かってます。
輸入たばこはいまや国産と価格帯が同じになり、
東北で栽培されるたばこの放射能を避けるという人がアメリカ産たばこを
買う流れもあるようです。


ところで

アメリカ製の手巻きタバコを吸っているから、なんとなく安全。
自分で巻いてるからオーガニック。
そんな気がしている人がいるかもしれません。

タバコ会社がフィルターをタバコにつけるようになったのは、
がんとの関連性を疑う声がアメリカ国内でうるさくなってきた後です。
がんのリスクをさげるためにフィルターをつけるようになりました。


「アメリカンスピリット」という無添加タバコ、百%オーガニックを売り物にしているタバコがあります。
添加物でがんになるのでも、農薬でがんになるのでもなく、
たばこの葉っぱでがんになるのですが、
オーガニックとつけばなんとなく「いいもの」という社会的なイメージを逆手にとっています。
ちなみに私も、これ吸ってました(笑)


がんになると、働けなくなって家族に迷惑かけるし、
保険内でも、少々お金を使えばよくなるガンが今はいっぱいあるので、
治療をしないことを選ぶのは、そう簡単ではありません。


治療が長引くと、限度額といえど高額ですから月々の払いは確実に重くなります。
トータルでいくらかかるかは、その人のがんによるので、誰も予測できません。
我が家も例外ではなく、家計を逼迫しております。


治療費が続かないから必要な治療をあきらめる人は、
日本中にたくさんいます。


最後に
世界中で禁煙モードがひろがるなか、
唯一喫煙率は伸び続けている年齢グループがあります。
それは「少女」です。
少年でさえ最近は喫煙率が減っているのですが、
先進国か途上国かを問わず十代の少女の喫煙が増えています。


子供のころの幸せな記憶のなかに、
お父さんかお母さんの喫煙する姿が刻み込まれているのでしょうか?





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