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抗がん剤とマスタードガスの本当の関係

抗がん剤はマスタードガスという化学兵器から作られた!

ずいぶんけたたましくネットで喧伝されていますが、それの何がひどいのやらわからないです。

漢方薬は正しく使えば体を癒し、使い方を間違えれば死に至らしめるものが普通にあるし、
うこん、青梅など、薬にもなるけれど使い方を間違えれば毒になる植物はありふれています。
毒と薬の関係は表裏一体。16世紀の医師パラケルススはいいました。
「あらゆる薬は毒が変装したものだ」


マスタードガスにがんを治す成分が含まれていることが発見されたのは、偶然のできごとからでした。

第2次世界大戦中の1943年、イタリアに停泊していた連合軍はドイツ軍に空爆されました。
船の中には、ドイツ軍への報復用に極秘に用意していたマスタードガスがなんと70トン。

爆撃によってマスタードガスは町中に広がり、乗組員だけでなく、港の周辺にいた住民たちが
ガスを吸い込み、最終的に数ヶ月で千人近くも亡くなったそうです。

空爆の直後、傷ついた若いアメリカ人兵士たちは毛布でくるまれ、温かい紅茶がふるまわれました。
おかげでマスタードガスは兵士の身体に付着したままとなり、
善意にくるまれて多くの若者が命を落としました。

その後、現地に派遣された調査員が惨事を生き延びた人たちの血液を調べたところ
彼らの血液には、白血球がほぼないことがわかりました。

じつはそれより20年以上前にもマスタードガスが白血球を減少させることは報告されていたのですが、
当時は誰も、

「白血球をなくす作用があるなら、白血球が増殖し続ける病気である白血病を治せるのでは?」

と思わなかった。
マスタードガスは骨髄の白血球を「特異的」に「標的」にして攻撃してくれる。
それは今に続く抗がん剤の開発の原点。
「手術」と「放射線」のみだったがん治療の世界に、「薬」という新しい選択肢が生まれた瞬間でした。


当時、もっとも死亡率の高いがんのひとつだったリンパ性白血病患者を救うかもしれない。
2,3歳の女の子が発症から三日でなくなってしまうこともある急性白血病を救うことができるかもしれない。
研究者が盛り上がったのはいうまでもありません。

それだけに、50年代、60年代にかけて行われた治験は相当に壮絶だったようです。
いったんはよくなっても薬剤耐性がついて再び悪化し、そして死んでいく患者が多い。
それでも、三日で死ぬよりはいい。
遠い病院に子供をつれていき、我が子の苦しみに寄り添う親たちの目は
常に涙でぬれていたといいます。
あるものは延命し、痛みが緩和されました。
元気になって退院していく患者もありました。
60年代の治験で小児ガンを治し、今60歳代になっている人もいます。
黎明期の抗がん剤が達してた水準は、まるきりひどいものばかりではなかったということです。

マスタードガスをヒントにして生まれたアルキル化剤(薬剤名シクロフォスファミド、メルファラン)は、
現在も使われています。

こうやって新薬に挑む医師たちの試行錯誤や失意や小さな進歩がわずかずつ積み重ねられ、バトンが継がれて、
今私が受けている医療につながっている。ものすごくありがたいです。

いま白血病はコントロールしやすいがんのひとつです。
一口に白血病といっても種類が多いので、すべてがそうではないですが。

マスタードガスで、白血球が減ることに気づいた人がいた、それを薬にするまでに研究した多くの医師がいた。
おかげで、1950年以降、白血病の患者が治りはじめた。
すばらしいことですね。


抗がん剤のなかには、「土壌菌」から偶然成分が発見され、製剤化されたものもあるそうです。
こういうものはけっして話題になりません。
土壌菌で抗がん剤つくったって、悲劇性がないですからね。
熱帯の木でつくったものもありますけど、ダメですよね。
オーガニック抗がん剤、いかがですか? なんて(笑




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