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がんの自然寛解

kurotama[1]
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病院の治療を一切受けないのに、がんを自然に治してしまう人たちがいます。

どのようなメカニズムでそれが起こるのか調べている研究者もいるそうですが、結論は出ていません。

がん患者の憧れです。誰でもできるわけじゃないけど、できる人がいるのは確か。

困るのはただいまのところ、治療をしないせいで病状が悪化する人のほうが、自然にがんが治る人より多いこと。
痛みや苦痛がない時期に「治療をしない」と思い切ることは簡単ですが、
早く治療していればここまで大変なことにならなかったのに・・・という結果を迎えるほうが多いことです。

最初から病院の治療を受けている患者群のほうが、
自然寛解をめざして悪くさせてから病院治療を受ける患者群よりも、
生存率が圧倒的に高い、という信頼できるエビデンスもあります。

彦根市立病院緩和ケア科部長 黒丸尊治先生の講演を
ウエブサイト「ガンの辞典」が書き起こしてくださったものを読みました。
どういうときに自然寛解が起こるのかを考えるにあたって、とても参考になります。

そこにはこんな例が紹介されていました。

肝臓がんの70代男性。CTで肝臓に3cmのガンが見つかりました。
手術で十分治る見込みの高い状態です。
男性は医師に「手術をしなかったら何年くらい生きられるか」と問い、
「3年くらい」と言われます。「あと3年生きられるなら、それでいいです」と手術をしないことを選びました。

3年後。その病院の緩和ケア外来にその男性がやってきました。
検査すると、腫瘍マーカーの値は6000だったのがなんと600に。CTを撮ると3cmの腫瘍が大きくなっていない。
「もしかしたら、このまま良くなって、がんが消えちゃうかもしれないですよ」と医者が話すと、
「私は3年の命と告げられたから、この3年間世界20数ヶ国を巡って、やりたいことはやり尽くした。あとは逝くだけ。良くなってもらったら困るんだ」
というようなことを言い、やはり今度も治療を受けず、帰っていったたそうです。

それから1年経たないくらいの頃に、「先生、もうダメだと思います」と本人から病院に電話が。
検査すると、黄疸が出ており、マーカーは45000。腫瘍の大きさは倍以上になっており、男性はその一ヵ月後に亡くなりました。

無治療でも腫瘍が大きくならず、腫瘍マーカーが9割もへったのだから、3年と言われたことも忘れてしまって、病院にいかなければ男性は完治していたかもしれません。

男性のがんを治した(悪化させなかった)3年間は、どんなものだったのでしょう。
もはや知ることはできないけれど、興味深いです。
自然寛解のキモとしてよく言われることですが、病気になるまでの考え方や生き方を全面的に変えられたらがんは自然に治ると主張する人は多いです。
自分がどんな考え方をしているかを把握し、その逆の考え方や行動をする療法も。
これまでの自分の考え方や行動様式が招いたがんだから、その逆のことをすれば治るというわけです。
理にかなっているけれど、いずれにしてもエビデンスはありません。

旅をしてがんを治した人の話は何回か見聞きしました。
旅というのはたいていの人にとって非日常ですから、自然に日常と違う行動ができる。つまり旅の間は、生き方も変わる。
一時通っていた漢方医からも「ラスベガスに遊びにいって帰ってきたらがんがなくなっていた人がおったよ」と聞きました。

肝臓がんの男性は旅先で、これまでの人生でやったことのないお金の使い方をしたのかもしれません。
3年で使いきっていい、自分には備えるべき老後がないのだから、となれば大胆になれるというもの。
ふだんしないことにも思い切ってお金を使い、行動の幅を広げたのかもしれません。

独身だったかもしれないけど、
家族にがんのことを告げず、退職金をすべて使ってひとり旅に出ていたりして。
まじめなお父さんが最後にやった不良老人な行動・・・とか。いろいろ想像してしまう。
憧れていたことを実際やってみたらつまんなかった、というのもあったでしょうね。
知らなかった自分と日々出会うのは、さぞおもしろかったことでしょう。


私がこれまでの自分と真逆な行動をするとどういうことをする人になるのかな。
治療としての人格改造に夫と取り組んだ時期がありました。
おっとが私に言ったのは、「人のことはどうでもいいと思う人になれ」でした。
わたしは「いい人すぎる」といわれたのでした。
そういうふうに私のことを思っている人が多いとはとても思えませんが、
少なくともおっとは私のことを「いい人すぎる」と思っていることがそこでわかりました。

おっとの命令に従おうとしたけど、「逆にストレスになる」とギブアップしました。
「人が喜ぶことを自分にできるなら、それをしたい」と考えるのは、自分の自然だと思うのだけど、
そういうのを自然だと思っていることが自分を偽っていることだという人もいます。
がんになる人はたいていそういうことを考えている、という説もあります。

これまでの自分を変えるには、旅がいい、というセツにしたがって旅をするのはどうか?

自然寛解を狙ったわけではなく、私が昔から憧れながら行っていないセドナに行こうとおっとが言ってくれたので、
昨年暮れにアメリカ西部をキャンピングカーで二週間周る旅をおっととしました。

アメリカで外食するととんでもなく高いので、ほとんどの食事は自炊しました。
自炊すると、非日常感がかなりなくなる。
車窓の景色は変わるけど、あまり非日常じゃなかった。

じつはおっとには黙っていたけど、相当具合が悪い時期にすでに入ってました。
帰国してから「じつは・・・」と自分の状況を話したら、
「きみは勇気がある」とおっとにいわれたくらい、悪かったのです。

でも、セドナに滞在した時期だけは体調が絶好調。
毎日続いていた悪い状態がその時期だけ消え、とっても元気でした。
ガンが治った人がいると聞いたラスベガスにも立ち寄りましたが、大胆な賭けをしてゴージャスに遊ぶ、というような非日常をすることは思いつかなかったから、ラスベガス効果は全然なかったです。

セドナにいる間は病気のことをすっかり忘れて、毎日野山を3時間以上歩いていたし、普通だったらとても無理と思うような高所によじ登り、はだしになって真冬の渓流を渡ったりしました。
セドナという土地が病を癒す力を持っていたのかもしれないと今になって思います。当時は、そんなことを考えそうになると、まさかねーと打ち消していました。

セドナに対する期待がもたらしたプラセボ効果、というのはあたりません。
だって期待値低かったから。
「思ったほどじゃなかった」という感想を土産に帰ることになるんじゃないかと思いながら行きました。
私の場合は、セドナに住んだらがんが治るかもですね。

だったら考え方を変えて、日常をセドナで暮らしていると思うのはどうだ?
セドナと同じくらいパワーのある場所の多い南九州に住んでいるのだから
ある意味セドナ旅行の続きが日常といえる? 無理?
セドナでも、話しかけておもしろい人だとわかったら、おうちに押しかけさせてもらったり、
日本でもやってることをしていました。

気がつけば、最近はそういう行動を控えています。
人生は取材だ、という感覚が強くて、隣に立っている人がおもしろいと思ったら、
なんの躊躇もなく話しかけ、家におしかけ、強引に友達になってしまうヒトだったけど、
最近のわたしときたら、そういうことからとんと遠ざかり、自分を「病人」という鋳型におしこんでいる。

そんな反省がそうさせた、というわけではないですが、
基本、毎日早寝早起き、禁酒なのに、昨日は友人たちを集めて酒をたくさん飲み、午前3時までおしゃべりしていました。
病人だからこうしなくちゃ、という規制をはずしてみたけど、翌日からだが不調、ということはありません。

じつはその二日前から不調で、朝、主治医に相談のメールをしていました。
私が心配したのは、抗がん剤の効果が薄れてきているのでは、ということ。

主治医から
「抗がん剤が効かなくなったという印象はないですね。(中略)
あまり悲観的にならなくてもよいでしょう。人と会っていると痛みを感じにくくなります」

具合が悪いけど、今日ともだちをたくさんおうちに招いてしまって、だいじょうぶ?という不安感はいただいたメールで吹き飛びました。なんて単純なのでしょうね。

不調のおかげで(?)料理のほとんどをオットがつくりました。

●サーモンと鶏モモ肉と卵の燻製(大評判でした!)
●砂肝のコンフィ
●オイルサーディン
●イカのお刺身
●イカをつめものして丸焼き
●ポテトグラタン
●自然農の玄米ごはんで高菜漬けを巻いたおにぎり

友人たちはおいしいお酒をたくさんと、お菓子やパンやお花や
感動的においしいローケーキ(ローフードのローですね)を作ってもってきてくれました。

その日のために、熊本にきてから最も高額なワインを買いました。
熊本に来る前はワインに相当お金を使いましたが、こちらではそういうお金の使い方をしたことがなかった。
いつもの自分じゃないこと(!)をしました。

公共の交通手段がほとんど機能していない土地なので人を招くのは相手に迷惑をかけることになるのかな、と思わずにいられないのですが、もっとこういうことしたいと思いました。

人に迷惑をかけるのかな、と行動を規制することは私がよくすることですが、それを突破することを目標にします。
私に迷惑かけられそうなみなさま、私にも迷惑をかけてくださいね。
めいわくかけあう社会はすてきです。




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